今更という感じもあるのですが、Atom 330搭載のintel製マザーボードD945GCLF2を買ってしまいました。
前々から家のLinuxサーバーのバックアップにはUSBの外付け1TB HDDを使っています。しかし常時接続している訳じゃなくて、思い出したときにつなげてバックアップするという使い方です。本当は毎晩ぐらいバックアップしたいのですが、外付けHDDをつなげっぱなしというのもHDDが痛みそうだし、それじゃあ、常時接続が前提のNASでも導入して、と考えたのですが手に入れられる価格帯のNASってそんなに速度が出ませんし、1日1回のバックアップしか用途がないのに常時電源を入れてもなぁという気もしていました。
ではもう一台Linuxサーバーをたてようか。と考えたときに候補になったのがAtomプロセッサーを使ったMini-ITXマザーによるマシンです。何たって1.6GHzのCPUですから組み込みCPUを使ったNASよりは速いはず。いろいろと調べた結果、やっぱりCPUは速ければ速いほうがいい。ということでデュアルコアのAtom 330。LANは1000BASE-T対応。とintelのD945GCLF2に行き当たりました。ケースは昔、使っていて、2年前ぐらいにマザーボードが壊れて動かなくなったベアボーンから使えばいい。HDDも500GBのがひとつ余っていて、メモリーもDDR2-533で1GBのが2枚あります。すなわちCPUが載っかったマザーボードだけあればOKの状況なのもこれを購入する後押しになりました。
近所のPCパーツ店で1万円弱。買って帰って特に問題なく組み付け完了。そうそう、HDDの電源だけはSATA用のコネクターが無くて、近所のケーズデンキへ行って変換コネクターを330円で買ってきましたけど。
まずは1GBのメモリーを載せただけでMemtest86+の実行をして問題なし。で、openSUSE 11.0のインストールもなんのトラブルもなくあっさりできてしまいました。
肝心のネットワーク速度ですが、FTPのクライアントになって931MBのファイルをGETしたところ100MB/s前後。PUTでは50MB/s前後と、十分な速さが出ています。NASとなるならば立場が逆になるので、また速度が変わってきますから参考記録ですが。
Mini-ITXという小ささから、小さくて静音マシンとして注目を浴びていますけど、WindowsやKDEなどGUIのクライアントとして速度的にはどうなんでしょう。今回はもっぱらコンソールのみのサーバー用途でつかっていて、こちらは全く問題ない速さで、むしろこういうミニサーバー的なところで活躍しそうな感じです。
12/9追記
昨晩、FTPでメインのサーバーからミラーしたのですが、途中でファイル転送のエラーが続発していました。なんかおかしいなぁと、調べてみたら、LANのRealTek RTL8111C用ドライバーでLinuxのkernelに付属しているのが悪い場合があるようです。ディストリビューション毎にパッチが当たっているらしいのですが。このSUSE 11.0の場合r8169というのがそのドライバーで、ifconfigを実行してみると
RX packets:244182614 errors:0 dropped:9666163505880 overruns:0 frame:0
と、尋常じゃなくdropされています。これはダメですね。新しいドライバーを入手してなんとかしようと思います。
12/9追追記
Reltekから新しいドライバーをダウンロードしてモジュールを入れ替えて解決しました。