昨日ダウンロードしたVMware Server 2.0.0を早速、Windows XP 64bit版へ試しにインストールしてみました。
前のバージョン1.0.7が残っていたので、自動で削除されます。で、2.0.0がインストールされる段階になって、
システム管理者によって、ポリシーはこのインストールを実行できないように設定されています
とのエラー。そういえばリリースノートに何か書いてあったなぁ。と読んでみたらここを参照せよとのことで、ドメインに所属しているとこういうことがあるみたいです。上記ページは英語なのですが、平易に書いているのですぐにできました。具体的には、以下のように設定します。
- 「コントロール パネル」の
- 「管理ツール」で
- 「ローカル セキュリティ ポリシー」を開いて
- 「ソフトウェアの制限のポリシー」を見る(ここでソフトウェアの制限がない場合は、右クリックで新しいソフトウェアの制限のポリシーを作る)
- 「強制」をダブルクリック
- 「ローカル管理者を除くすべてのユーザー」を選択
- 「OK」
- 再起動
もしくは所属しているワークグループをドメインから外れるのもいいみたいです。
これでVMware Server 2.0.0のインストールができるようになりました。
で、使ってみたところクライアント部はWebベースのアプリケーションに変更されています。デフォルトはhttpsで接続されるので、IE 7の場合、
この Web サイトのセキュリティ証明書には問題があります。
と出てしまいます。これは無視してそのまま接続して、あとは画面どおりです。ただし、ローカルのサーバーに接続しているもののログイン認証が求められるようになりました。とりあえずAdministorator権限のユーザーとパスワードでログインできましたけど、一般ユーザーの登録は別にやらないといけないようです。
あと、Webブラウザー内にコンソールがあるのですが、ゲストマシンの画面はここで確認できず、Remote Console Plug-inが必要となって、vmware-vmrc-win32-x86.exeをインストールしてから、別窓で開くようになります。使い勝手は前のバージョンのServer Consoleと同じですが、WebブラウザからいちいちRemote Consoleを別途開く手間がかかります。ゲストOSの起動と同時にRemote Consoleが自動で開いてほしいのですが、今日時点ではどうすればよいのかわかりませんでした。なにか設定があるのかもしれません。それと最大化表示にしても、ゲストOSの画面はサイズに合わせて拡大されず、画面中央に元のサイズのままで表示されますね。前は拡大されて見やすかったのに。
で、性能ですが、バージョンを2.0.0のVirtual Hardwareも新しく7にアップデートして、VMware Toolsも最新のにして、前の1.0.7の時とWindows 2000のゲストOSで起動時間を比較してみました。結果、2.0.0の方が遅いです。「ネットワークの接続を開始しています」と表示が出るところでかなり時間がかかっています。OSのドライバーとVirtual Hardwareの相性がいまちなのでしょうか。これはネットワーク設定が消えたことによるものでした(追記参照)。実際は遅くなっていません。
2.0.0ではWeb Accessへのログオン時にエラーが出たり、Remote Consoleを開くのにももっさりしてて、エラーが出たりしたりと、あまりいい感じではありません。本番環境を1.0.7から移行するのは、もうちょっと様子を見てからにしようと思います。
9/27追記
VMware Server 2.0.0で起動が遅い件ですが、調べてみるとゲストOSでネットワーク設定が元のIPアドレス固定からDHCPに書き換わっていたためでした。これを固定IPに戻すと、起動時間は前のバージョンと遜色なくなりました。
あと、ゲストOSの起動直後の画面が見たい、操作したい場合なのですが、Configure VMのPowerタブでBIOS Setupの「Enter the BIOS setup screen the next time this virtual machine boots」という項目を選択状態にして起動してやれば、最初にBIOS画面で止まっているので、BIOSから抜けて、ブート最初の画面から見られます。Linuxでシングルモードで起動したい時など、こうやれば何とかなります。ちなみにこの設定は、いったん起動すると自動的にOFFになるようで、設定を戻すのを忘れて毎度BIOS画面ということはなさそうです。
9/29追記
画面を最大化すると中央に元のサイズで表示されると、書きましたが、ゲストがWindows 2000でその後やってみると、コンソールの大きさに応じて、ゲストの画面サイズも変更されました。解像度がリアルタイムで変化する感じです。これ、元の大きさに戻らないので一時的に最大化して見やすくしよう。という用途には向かないです。
