VMware Server 2.0を本格的に使い出す

 openSUSE 11.1ではVMware Server 1.0.9のインストールが難しいことから、2.0.1をインストールして使い始めているのですが、やっぱりバージョンが違うと細かい点で戸惑います。
 最初に気づいたのが1.0系列であった/usr/bin/vmware-cmdがないということ。調べてみましたら2.0では/usr/bin/vmrunコマンドがその役割のようです。で、コマンドの書式も変わっていまして、

# vmrun -h https://localhost:8333/sdk -u root -p password list

のように、まず、-hでホストを、あと-uと-pでそれぞれユーザー名とパスワードを指定する必要があります。http経由が前提なんですね。そして最後にコマンドと仮想マシンを指定します。vmrunとだけ実行するとヘルプが見れて、それによると-Tオプションでホストタイプ、wsかserverかserver1かを指定する必要があるようなんですが、今のところ2.0であるserverに対してはなしでもOKみたいです。
 それと後で気づいたのですが、コマンド中に管理ユーザーとパスワードを指定しているのでコマンド自体はrootでない一般ユーザーでも実行できるはずですよね。今度試してみます。
 まず、自分はゲストOSがコマンドラインから停止できるのだろうか。と

# vmrun -h https://localhost:8333/sdk -u root -p password stop "/var/lib/vmware/Virtual Machines/vm1/vm1.vmx"

と、vmware-cmdのときを参考にしてやってみたのですが、

Error: Cannot open VM: /var/lib/vmware/Virtual Machines/vm1/vm1.vmx, The virtual machine cannot be found

とエラーが出て、実行できません。なんなんだろう。とネットで調べてみたら、仮想マシンがある場所の指定が1.0の時と異なっていることがわかりました。その前に、

# vmrun -h https://localhost:8333/sdk -u root -p password list

仮想マシンのリスト表示を実行してみると、

Total running VMs: 1
[standard] vm1/vm1.vmx

という具合に、デフォルトのディレクトリは[standard]で代用されているのでした。つまり、これをvmrunを使って止めるには以下のようにする必要があります。

# vmrun -h https://localhost:8333/sdk -u root -p password stop "[standard] vm1/vm1.vmx"

これで仮想マシンの電源が切れるようになりました。しかし、まだ問題があります。上記のコマンドだと、ゲストOSがシャットダウンせずに、いきなりその仮想マシンの電源が切れてしまうんですね。これもネットで調べたら、最後にsoftをつけろとのことでした。すなわち、以下のようになります。

# vmrun -h https://localhost:8333/sdk -u root -p password stop "[standard] vm1/vm1.vmx" soft

これで問題なく仮想マシンの電源をコマンドラインから切られるようになりました。
 ただ、これを実行するのって、ホストの方でシャットダウンする時、あらかじめ実行するのがほとんどなんですが、VMware Server 1.0の時と同様、2.0になってからホストの起動と終了に合わせて、仮想マシンも起動と終了設定できるようになっています。「Virtual Machine Startup/Shutdown Settings」の項目がそれです。そしてスタートアップに関しては、仮想マシンの順番を指定する(Specified Order)か、どれか任意(Any Order)のどちらかで設定可能です。
 1つの仮想マシンがある環境で試しにやってみたら、ホストのシャットダウンに合わせてゲストOSもシャットダウンできているように見えるんですが、これが複数のゲストがある場合、すべてのゲストOSがシャットダウンするまでホスト側が待っているのだろうか疑問です。openSUSE 11.1ではホストのシャットダウンが早いような気がするのですが。この点については1.0の時もおかしかったですし確認する必要がありそうです。

5/28追記

 vmrumよりもvmware-vim-cmdおよびvmware-vimshコマンドの方がいいかもしれません