休み2日目

b3g2011-04-30
 先日購入したAtermWR8700Nを実家のWR8500Nと交換してみました。WR8700Nの売りは2.4GHzと5.0GHz帯の同時利用が可能なところですので、早速、どちらの周波数帯が有利なのか試してみました。
 測定はEarly 2008の2.4GHz Core 2 Duo CPUのiMacFTPサーバーにしてこれとルーターを有線でつないで、無線LANのクライアントはMid 2010のCore i5 2.53GHzのMacBook Proで、ファイルサイズが200MBぐらいのファイルをダウンロードするようにしています。
 値は3回測定してその中で一番速いもの。測定時のばらつき幅はだいたい0.5MiB/sぐらいでした。ちなみに有線のみでの接続では57.9MiB/s (463.2Mbps)です。
 まずはルーターのすぐそばでの速度。

2.4GHz 9.29 MiB/s
5.0GHz 16.29 MiB/s

 Macのネットワークユーティリティで見ると2.4GHzの時、リンク速度は144Mbit/秒、5.0GHzの時、300Mbit/秒とのことですので、そのリンク速度の差が出ている感じです。
 次にルーターと同じ階である1階の部屋での速度。

2.4GHz 8.86 MiB/s
5.0GHz 10.85 MiB/s

 5.0GHzの落ち込みが大きく、2.4GHzの速度に近づいていますがそれでもまだ5.0GHzの方が速いです。
 そして、もっぱらメインに使っている2階の部屋での速度。

2.4GHz 6.40 MiB/s
5.0GHz 2.34 MiB/s

 5.0GHzが大幅にダウンしました。2.4GHzと5.0GHz帯を比較して、5.0GHzの方が干渉に強くて速いけれど障害物に弱いと言われているのがもろに出ている感じです。特に2階での速度の落ち込みはかなりのもので、これでは5.0GHz帯を使う意味がありません。
 ということで、ルーターまでの見通しがいいところでは5.0GHzを、遠くて電波が届きにくいところでは2.4GHzを使うっていう結果になりました。2.4GHz帯の混雑を避けるために5.0GHz帯を選択するという利点はあるようですが、同じ部屋にルーターを置いて使うならまだしも、離れたところ同士で使うなら5.0GHz帯の有利さはそれほどなく、価格面から言っても11nの無線LANルーターは2.4GHzのみ対応で十分ではないでしょうか。