Dell UPS Network Management Cardで証明書エラー

 会社でサーバーを導入するのにUPSをデルに言われるままDell PowerEdge 2300W/2700W Rack/Tower UPSにしたのですが、これのNetwork Management Cardで若干のトラブルがありました。
 ネットワークで管理するカードですのでhttpsで設定を変更できるようになっているのですが、このhttpsで使われる証明書が原因でInternet Explorerで接続できないというものです。まあ、ホスト名やIPアドレスが導入先によって変化するので、通常の証明書ではなくこの設定だけに使う独自の証明書になるのは当然で、IE

この Web サイトのセキュリティ証明書には問題があります。

とのエラーを出します。ここで本来ならば

このサイトの閲覧を続行する(推奨されません)。

が表示され、承知の上で接続が継続されるはずなのですが、この表示が見当たらずこの先から進めない状況になってしまいました。
 いろいろと調べたところこちらの記述に行き当たりました。これによると2012年10月にあったマイクロソフトのアップデートKB2661254が原因で

長さ1024ビット未満のRSAキーを使用した証明書の使用を制限する

ようになったとのこと。この長さ未満のキーで作成された証明書は問答無用で接続できないとのことです。実際、マシンに導入されていたKB2661254を削除してみると、このサイトの閲覧を続行する、が表示され接続できるようになりました。
 会社のマシンなので、Windows Updateは強制的に適用され、一時的に削除してもまたすぐKB2661254が適用されます。Firefoxでは必ず接続できないということはなく例外に追加すれば接続できるようになるのですが、これのためだけにFirefoxを入れるのもなぁ。とさらに調べたところ、Network Management Cardの新しいfirmware 01.16.0001が今年の1月に公開されており、修正点で

The new NMC firmware resolves an issue with Microsoft Internet Explorer that requires devices using RSA to have a minimum length of 1024 bytes.

とのことで、上記KB2661254の問題点に対応したものみたいです。実際にファームウェアをアップデートしてKB2661254が適用されたマシンでもIEで接続できるようになることを確認しました。
 セキュリティ上安全方向になるようにしたマイクロソフトの対応はまあ理解できるものの、それに対応するのに3ヶ月かかっており、なおかつそれから3ヶ月たって購入したNetwork Management Cardが未だに対応できていないっていうデルの対応はまずいですよね。それだけデルのUPSって使われていないのかもしれませんが。