デルのサーバ向けファームウェア更新ツールあれこれ

b3g2016-02-08
 会社のVMware vSphere ESXiを動かしているデルのPowerEdgeで設備点検に伴う停電を機にBIOSなどのファームウェアのアップデートも計画しました。BIOSなんかはUEFIからのアップデートが可能なんですが、RAIDやネットワークはWindowsRedHatからのアップデートファイルの実行が必要で、うちのはESXiだからOSから実行はできません。そういう場合はこちらのページに解決策があるみたいです。中でもLinuxのLive CDを使って起動すればRedHat向けに提供されているアップデートファイルを実行できるなと思いつきました。
 ちょっと調べるとデルがCentOSベースでSupport Live Imageを提供しているのを発見。メンテンスやサポート向けのツールが実行できるようです。
 さらに進めて会社にデルのサーバが6台ほどあるので、それそれ最新版のファームウエアを調べて個別にダウンロードするよりも、まとめて管理する方法もあるだろうと調べたら、Dell Lifecycle ControllerのRemote Servicesがありました。Windows Serverにインストールしてサーバ機器をまとめて管理できます。インターネットに接続できなくてもDell Repository Managerでファイルを用意できるようです。
 まあこれはWindows Serverが必要とのことで、うちの数台規模ではちょっとオーバーかな、と他の方法を調べるとブータブルメディア/ISOによるDell PowerEdgeサーバのアップデートというページがありました。サーバーの機種毎に最新ファームウェアをまとめたLinuxのISOファイルを配布してくれています。ファイルサイズは1から2GB程度。これは便利。今回はこれをありがたく使わせてもらうことにしました。
 最近のサーバーはiDRACのEnterprise版でネットワーク経由でコンソールが表示され、さらにリモートのISOファイルを仮想CDとしてマウントもできます。上記ページに

このイメージを使用する前にLifecycle Controller(LCC)とintegrated Dell Remote Access Controller(iDRAC)をアップデートすることをお勧めします

とあったのですが、特に深く考えずに、まあ大丈夫だろうとiDRACでリモート接続してISOイメージから起動、自動的に更新が始まります。これって必要なファームを選択して更新するんじゃなくて、収納されているアップデートファイルを片っぱしから全部実行するんですね。該当するハードウェアがなければ都度スキップされます。最大で1時間かかるというのも納得。ほとんどが関係ないファイルですのでISOイメージの中身を見なおせば時間短縮は可能かもしれません。
 で、iDRACのアップデート中にトラブル発生です。iDRAC経由でCDもコンソールも接続しているので、iDRACが更新される途中で接続が切れてしまいました。よくよく考えればその通りで、注意事項そのままの問題でした。あわててUSBメモリにISOイメージを移して、アップデートが失敗しているサーバーのところまで行って、今度はUSBブートで更新をやりなおしました。iDRACの更新をするのにiDRAC経由で接続していたらトラブルのもと。まあ、こんな浅はかな失敗をする人はいないと思いますが報告しておきます。