SharePointをちょっと試してみようと会社で使用する仮想マシンのサーバでWindows Server 2008 R2にSharePoint Foundation 2013 SP1を導入しようと計画していたのですが、SharePointのインストール時にいろいろと必須のパッケージをダウンロードしなければいけません。昔、SharePoint 2010のころ会社で直接のインターネット接続は通常できないので、マニュアル等を見て個別のパッケージをそれぞれダウンロードしてやってみたのですが、なんだかエラーでSharePointのインストールが完了しませんでした。今回2013にしても同じもんだろうと思います。まあ会社で許可してもらって導入してもいいのですが、ネットワークが細いのでえらく時間がかかるんですよね。
そこで家のMac上のVirtualBoxでWindows Server 2008 R2を入れてそこへSharePointを導入しOVFで書き出して会社にもっていけばいいんじゃね。と思いついてやってみました。
まずは用意するファイルですが、
インストールしたての2008 R2はアップデートが200件近くあります。その時間を短縮できるアップデートのロールアップがこちらのページから入手できます。
- Micorsoft Updateカタログのパッケージ
このロールアップを使用する前提として
となっています。
VirtualBoxへのWIndows Server 2008 R2のインストールは上記ダウンロードしたISOファイルからブートして5分程度でログオンできるまで完了。次にKB3020369を適用してからロールアップを適用します。再起動後Windows ServerでのWindows Updateを実行して70件ぐらいの更新を適用。一度にはできず、何度か再起動、更新の検索の作業が必要で1時間ぐらいかかる感じですかね。
そして
のパッケージを実行します。まずは、ソフトウェア必須コンポーネントのインストールから。これも何度か再起動しつつ進めます。インストール完了となれば、いよいよ本体のSharePoint Foundationのインストールです。完了後、SharePoint製品構成ウィザードの実行にいくようにうながされますが、ここは実行せずいったん終了。念のためWindows Updateを実行して最新の状態にしておきます。
SharePoint製品構成ウィザードはスタートメニューの中にありますので、メニューから選んで実行。最初はサンプルデータの作成において以下のエラーが出ます。
構成失敗
1つ以上の構成設定に失敗しました。完了した構成設定はロールバックされません。問題を解決して、この構成ウィザードを再度実行してください。以下は、エラーの詳細情報です:
サンプルデータを作成できませんでした。
種類System.ArgumentExceptionの例外がスローされました。例外の追加情報: The SDDL string contains an invalidsid or a sid that connnot be translated.
Parameter name: sddlForm
この辺のエラーはFAQみたいなものでこちらのページなどを参考にC:\Program Files\Windows SharePoint Services\15.0\Data\Analytics_なんたら、のフォルダに対してWSS_ADMIN_WPGユーザにフルコントロールの共有設定をしてから、再度、製品構成ウィザードを実行して今度は問題なく完了しました。Analytics_から始まるフォルダは製品構成ウィザードを実行しないと作られないのでエラーが出るとわかっていてもまずは実行する必要があります。
ここまでで2時間ぐらいでしょうか。Windows Server 2008 R2にSharePoint Foundation 2013 SP1をインストールものができました。あとはこれをVirtualBoxのエクスポート機能でOVFで書き出して完了です。
追記
VirtualBoxから書き出したOVAファイルですが、vSphere 6.5に持ってこれてもOSが起動できずシステム回復から逃げられなかったので、結局あきらめました。まあこの記事はWindows Server 2008 R2にSharePoint Foundation 2013 SP1を入れる手順として残しておきます。