Tower3620にUEFIブートのWindows7を導入

 会社の方でDELL Precision Tower 3620を導入しまして、使用アプリの関係でOSはWindows 7 Pro 64bitにしました。工場出荷時にWin7が導入された状態で納入されたのですが、例によって不要なソフトの削除とパーティションの切り直しのため、ディスクを初期化してOSを再インストールします。まあ、それと一度OSの再インストールからの手順を確認しておかないと機械故障などで環境を再構成するにも難しくなりますから。
 しかしTower 3620はSkylakeなので、今までのWindows 7インストールイメージではNVMeに導入できなかったり途中でUSB接続のキーボードやマウスを認識しなくなる問題点があるとのこと。そこらへんはDELLもちゃんと対応していて、該当機用のWin OSインストールイメージを個別に用意してくれています。ファイルサイズが7.2GBぐらいあり何度かサーバからの接続が切れたりしてなかなかダウンロードできなかったのですが、FirefoxのアドオンのDownThemAll!を使ってなんとか手に入れられました。ちなみにファイルのハッシュは以下のようになっています。

PS E:\> foreach ($i in @("md5", "sha1", "sha256")) 
                {Get-FileHash -Algorithm $i .\28J6C_PW4KGA00_W7SP1PRO64_ROW_V2.iso}

Algorithm       Hash                                                                   Path
---------       ----                                                                   ----
MD5             1C40D7195813CCB413CE6EBE03F8607B                                       E:\28J6C_PW4KGA00_W7SP1PRO64_...
SHA1            292D2AC8F8C39FCBA21A5523AA9062279E7E3F27                               E:\28J6C_PW4KGA00_W7SP1PRO64_...
SHA256          5DD772816BA437122C7F0AB14154001505A39A0B3E1DC2C77CB7EF0AD0074405       E:\28J6C_PW4KGA00_W7SP1PRO64_...

 PCに光学メディアがないのと7GB以上あるのでUSBメモリを使ってインストールメディアを作成します。デルの説明があったのですが無視して、いつものようにRufusを使ってISOイメージから8GBのUSBメモリに書き出したのですが一つ注意点が。うちのTower 3620はNVMe接続のSSDをディスクにしているのですが、工場出荷時ではLegacy BIOSからの起動設定になっています。64bitのWin7ですのでUEFIブートも可能なんですが安全側に振った設定になっているんでしょう。うちの好みでは使える新機能は使う考えで、再インストールでUEFIブートにするには、まずはUSBのインストールメディア自体をUEFIブートする必要があります。
 Rufusで上記ISOファイルを選択するとデフォルトではパーティション構成とターゲットシステムの種類が

MBR BIOSまたはUEFI-CSMコンピュータ用のパーティション構成

になっており、ファイルシステムNTFSUSBメモリが作成されます。これだとUEFIで起動できませんでした。調べてみるとメディア上に\efi\boot\bootx64.efiファイルが必要なんだよ。とのことですが、ISOファイルから作成したメディアにはファイルが存在します。あとNTFSじゃなくてFAT32である必要があるとの情報があり、UEFIブートだけの対応ならば起動可能USBメモリを特別な操作で作成する必要はなくファイルとして\efi\boot\bootx64.efiがあればいい。とのことでしたので、USBメモリFAT32でフォーマットしてISOファイルの中身をコピーしたところ、このUSBメモリUEFIブートできました。これ、上記のデルのメディア作成の説明をよくよく見るとFAT32で確保していましたね。
 改めてRufus上でも

GPT UEFIコンピュータ用のパーティション構成

を選択すればFAT32でフォーマットされて起動USBが作成できました。

追記

これですが、デフォルトでもなんでもなくて、前回設定した値がそのまま流用されているようです。したがってブートUSBメモリを作成するたびに確認する必要があるみたいです。追記終わり。
 作成したUEFIブートのUSBメモリWindows 7は問題なくNVMeのSSDへインストール。途中でキーボードやマウスが使えなくなることもなく完了しました。
 OS導入後、Precision Tower 3620の必須ドライバーのインストールですが、いつもはデルが公開していますこちらのページの内容を参考に必要最小限のドライバーを導入するのですが、なぜか3620のページは公開されていません。まあ3610や5810あたりと同じだろうと参考にして、

  1. Intel Chipset Device Software
  2. Intel USB 3.0 eXtensible Host Controller Driver
  3. Intel(R) Management Engine Components Installer
  4. Realtek High-Definition Audio Driver
  5. 機械に合わせたビデオドライバー
  6. Intel I2xx/825xx Gigabit Ethernet Network Controller Drivers

と順番に導入してデバイスマネージャで不明なデバイスもなくなりました。
 あとはWindowsアップデートとアプリケーションの導入です。

さらに追記

 このISOファイルで導入したWindows 7にはすでにIE 11が導入されていて、この辺も便利なんですが追加でInternet Explorerの言語パックの導入が必要です。