ジムニーフロントスピーカーの交換

 先日ジムニーのサスペンション交換が完了して、次は何に手を入れようかなと考えていました。ジムニーの純正アクセサリーカタログを見ていて、そういえばリアのスピーカーを取り付けてなかったのでこれを追加すると体感的にも効果あるかもと調査です。するとリアスピーカーの効果ってそれほどなく、それよりフロントスピーカーを交換するほうがいいとの意見が多数でした。確かに工場装着スピーカーはコスト優先で音的にはしょぼそう。まあ現状、それほど不満はないのですが、いい音を経験できるならそれはそれでいいと思います。
 ジムニーのフロントスピーカーは足元の側面、いわゆるキックボードの部位に設置されています。そのため音が下からくる感じ。これを改善するにはツイーター別体のタイプがよさそう。入手性から日本メーカーのを調べると、10cmのセパレートタイプではパイオニアTS-C1020ATS-F1030SアルパインDLC-109XSTE-G100Sが候補となりました。どちらのメーカも上位と下位の製品をラインナップしており、値段も似たような感じです。上の見ればまだまだあるようですが、価格的にもこの辺がいいとろこでしょう。
 ホントは試聴して決めるのが筋なんですが、店に行ったところで、メーカーが違うとヘッドユニットも異なるのであまり参考にならなそう。それに10cmのは店頭にあるかどうかもあやしいです。各社の説明書やネット上のジムニーでの取り付け例を参考に、交換の情報が豊富で、それほど頻繁に交換するものでもないのでふんぱつして高い方のTS-C1020Aを購入することにしました。アマゾンで2万円弱でした。カロッツェリア(パイオニア) 10cmセパレート2ウェイスピーカー  TS-C1020A
 交換作業は自分でやります。ジムニーJB23のフロントスピーカー交換については先人の方々が情報をアップしてくれていますのでたいへん参考になりました。個人的に気がついた点をあげたいと思います。
 交換にはキックボードの取り外しが必要で、その前提としてスカッフプレートを外しますが、3ヶ所のツメでボディーと固定されています。そのツメの位置が表側に成形のゲート穴と思われる円でうっすら見えるので、その近辺をエーモンの内張りはがしエーモン 内張りはがし プラスチック製ソフトタイプ 1427のような工具でちょっと力を加えるとツメを折ることなく簡単に外れます。キックボードはクリップ1ヶ所のみ。プラスドライバーで回しますが、外側の固定部品がいっしょに回転しないように回すと中央部が浮き上がってくるので後は引き抜き可能です。
 もともとあったスピーカーはM6のボルトで固定されており、交換後のスピーカーの固定に再利用します。ボルトの取り外しはスパナでは周りの干渉で難しく、ソケットとラチェットレンチがほぼ必須と思います。うちではTONEの3S-10L トネ(TONE) ディープソケット(6角) HP3S-10L 差込角9.5mm(3/8があったのでこれを使いましたが、運転席側ではボンネットを開けるケーブルと干渉してギリギリの感じでボルトがなんとか回せました。
 ツイーターの固定は穴を開けない手軽な方法をとりました。ツイーター底面に付属の固定金具をあらかじめ取り付けておいて、これも付属の厚い方のクッションの両面テープで最終的に固定です。コードはピラーとダッシュボードの間に通せます。コードを入れるのにキックボードを外したときに見えるダッシュボードの固定ねじをプラスドライバーで外しますがサイズ的に3番のプラスドライバーですね。うちにはこのサイズがなかったので、2番のドライバーでなめないよう慎重に外しました。ダッシュボードとボディーのすきまにツイーターのコードを入れて、このコード長がちょうどダッシュボード下までの長さなのでツイーター本体とコード先端を引っ張りあって隙間に入れ込む感じです。ダッシュボードのねじを元に戻すときは、コードがどこかで挟まっていないか確認します。
 スピーカー取り外し後、もともとあったコネクターに付属の変換コネクターで接続。コードの接続はすべてコネクターで可能ですので簡単なものです。ネットワークの箱は10cmウーハーの穴の奥に押し込みました。一応、付属の両面テープを使いましたが、ボディ側にそれほど平面がないのでちゃんと固定できているかどうかは不明です。
 10cmウーハーの固定は元のボルトを再利用して取り付けますが、スピーカーを取り付け位置に持ってくる前に、2本のボルトのうち1本を軽く締めておけば位置合わせが楽です。あと説明書にはボディーの穴外周部に帯状のクッションテープを貼るようになっていましたが、元のスピーカーにはスピーカー側に貼ってあったので、新しいのもスピーカー外周部に沿って貼り付けました。5cmほど余りますね。
 そしてキックボード、スカッフプレートを順番に元に戻して完了です。実際に音を出して問題ないことを確認しました。左右の作業で1時間半といったところでした。作業自体は難しくなく、工具があればだれでもできると思います。
 新しいスピーカーの効果ですが、まあこんなものでしょうか。それより同時にナビ側でイコライザー的な調整をし直したのですが、こちらの設定の方が効果が大きいように感じました。これからその効果を体感しようと思います。