1週間ほど前に会社で使用しているDell Precision Tower 3620の新しいBIOSバージョン2.3.0が公開されていましてこの週末に適用してみました。このBIOSですが例のIntel AMTの脆弱性CVE-2017-5689に対応したものとのこと。
Windows 10 をインストールしたマシンではアップデート完了後、再起動しても問題ないようです。ということで他のWindows 7マシンに導入したところ問題が。再起動後にビープ音が1回鳴って画面が出てきません。その後Windowsが通常起動していつもの解像度になれば表示されるのですが、それまではビデオ信号から出ていない状況です。
このPrecision Tower 3620はNVIDIAのQuadro M4000を接続していてそこからモニターに接続しています。オンボードのDisplayPort端子もあるのでそちらからなら見えるかも、と接続し直してもビデオ信号が出ていませんでした。BIOSの設定でビデオ出力先の優先を決めれますがBIOS画面自体が見えないのでどうしようもなく、そもそもオンボード側も拡張ボード側も信号が出てないようです。このままでもWindowsが起動してしまえば使用に問題ないのですが何かあったときにBIOS画面が見えないのは致命的です。
ということでBIOSをダウングレードしようと元のバージョンをインストールしたのですが、前のインストールexeを実行して再起動しても古いBIOSに更新されませんでした。ダウングレードの場合は再起動後なにかキー入力が必要でしたっけ。起動後は画面が表示されないので確認のしようがありません。
これは久しぶりにヤバイ感じです。デルのPCでBIOSがマズイときにリカバリーする方法はないものかと検索するとこちらのページがありました。2015年以降のモデルに限定されますが起動時にCtrlとESCキーを同時押しでBIOS Recovery画面になるとのこと。最後の望みでやってみたところ、なんとかその画面が表示されるようになりました。結構、長めに1分はないけれども30秒ぐらい押しっぱなしで画面が表示されました。1回ではだめならコンセントを抜いて2回目でようやく表示されたパターンもあります。ともかくRecovery画面が表示されれば前のBIOSに戻す選択肢があるので、それを選んで再起動。バージョン2.1.9の状態に戻りました。起動時の画面表示も問題なしです。
マシンの構成は同じなのにWindows 10でOKでWindows 7でNGなのはなんででしょうね。BIOS設定で違う点はWin10がSecure Boot EnableがEnableでEnable Legacy Option ROMsがDisable。WIn7は逆にSecure Boot EnableがDisableでEnable Legacy Option ROMsがEnableなぐらいなのですが。ともかくこのデルのバージョン2.3.0のBIOSですがUEIFでの画面表示にバグがあると推測されます。