vSphere Replication 8.4.0でも問題あり

 先日VMware vSphere Replicationの最新版8.4.0にアップグレードしたのですが、その直後からvCenter ServerでのSite RecoveryのページでvSphere Replicationへの接続がエラーとなっていました。タスクには以下のようなメッセージが記録されています。

Sphere Replicationサーバの再接続
ステータス
オブジェクト「vim.VirtualMachine:vm-1013」がすでに削除されているか、オブジェクトの作成が完了していません
開始者
system 

  vSphere Replicationの設定ページVRMS Appliance Management Interface https://vra:5480/ へアクセスしてrootやvCenter Serverの管理アカウントとパスワードを入力しても、以下のエラーでログインできない状況です。

Permission to perform this operation was denied.

Cannot complete login due to an incorrect token, user name, or password.

  ただし https://vra:5480/dr/ には接続できて、8.3の頃からのレプリケーションは引き続き問題なく実行されていました。
 放置してもよかったのですがいちばん最初の設定ページにログインできないのは不便なので、アップグレードしたvSphere Replication 8.4.0を削除してインストールし直すことにしました。ただしアンインストールは本来なら管理ページからVRMSの登録解除を実行しないといけないのですが、管理ページ自体にアクセスできないため、手動でvCenter ServerからvSphere Replicationサービスの削除が必要です。
 ともかくvSphere Replicationを削除してISOファイルからOVFテンプレートのデブロイを使って導入を進めます。ここでも問題が。登録したvSphere Replicationを起動するとネットワークの設定が無効でIPアドレスが0.0.0.0となっています。特に難しい設定はしていないのですが。何回かやりなおしてNTPとDNSサーバの設定でカンマ区切りで複数指定できるところをひとつに限定してネットワークの設定が生きるようになりました。
 そしてクリーンインストールしたvSphere Replicationの https://vra:5480/ へアクセスしすると問題は解決していませんでした。

この操作の実行権限が拒否されました

とのエラーです。上記のエラーが日本語になっただけですね。
 クリーンインストールでも問題発生なので、これは8.4.0の不具合と断定して、8.3.1.10599に戻すことにしました。こちらは導入から管理画面でのログインなど問題ありません。当面は8.3.1環境で使おうと思います。
 リリースノートには

vSphere Replicationアプライアンスのアップグレード後や、証明書または IP の変更後にvSphere Replicationの権限が欠落する

アップグレードの後でvSphere ReplicationのVirtual Appliance Management Interface (VAMI)にアクセスできなくなる

などの既知の問題もありますので、このへんでなにか修正が必要なのかもしれません。8.4は仮想NVMeコントローラのサポートもあり待っていたバージョンアップでしたが、うちの環境では現状使えないです。

6/1 追記

 この問題ですが、管理用ユーザーがrootではなくadminになっていたのが原因でした。ユーザー名adminじゃないとログインできません。