うちのLinuxはUbuntu 20.04 LTSを使い続けていまして、1年前に次のLTS 22.04が出たときもスルーしていましたが最近になってとくに理由はないのですが22.04に移行してみようとやってみました。
通常のインターネットに接続できる家内LANからは # do-release-upgrade を実行するのみで、あとは質問に答えてほぼデフォルト回答で再起動して完了です。なにもトラブルなくあっけないぐらいでした。
これなら20.04を使い続ける理由もないし、他の環境も移行しようとやってみたのですが、インターネットに接続できないものは難しくて、結局、ネット接続できるようにしてからの実行となりました。
こちらの情報にて、/etc/update-manager/meta-releaseに記述されている https://changelogs.ubuntu.com/meta-release-lts ファイルをローカルに保管して、オフラインのUbuntuに持ち込んでmeta-releaseの記述をそのローカルファイルを参照するように書き換えて、さらにmeta-release-ltsで指示されているファイルもローカルにダウンロードしておいて参照先をそこの書き換えておくという方法を試してみたのですが、どうもエラーでうまくいきません。
ネットで調べてもネット接続なしでのdo-release-upgradeはダメそうのと記述も多いので、一時的にインターネットへのプロキシ設定を有効にしてアップグレードを実行することにしました。それでも最初にインターネット接続が必要なだけで、debパッケージはあらかじめローカルにミラーしたjammyのファイルが使われるのでかかる時間も最小限ですみます。
do-release-upgrade実行時のプロキシ設定ですが、rootの.bashrcに以下のように追加して環境変数を設定するのみです。
export http_proxy=http://192.168.1.1:8080
export https_proxy=http://192.168.1.1:8080
http_proxyやhttps_proxyは、小文字じゃないとだめです。さいしょ大文字でHTTP_PROXYなどとやっててエラーが出て進まずちょっと戸惑いました。
あと20.04のときからaptのソースリストは
deb file:///home/user/ubuntu focal main restricted universe multiverse
deb file:///home/user/ubuntu focal-updates main restricted universe multiverse
deb file:///home/user/ubuntu focal-security main restricted universe multiverse
deb file:///home/user/ubuntu focal-backports main restricted universe multiverse
のような感じで、これがdo-release-upgrade実行時に自動的に
deb file:///home/user/ubuntu jammy main restricted universe multiverse
deb file:///home/user/ubuntu jammy-updates main restricted universe multiverse
deb file:///home/user/ubuntu jammy-security main restricted universe multiverse
deb file:///home/user/ubuntu jammy-backports main restricted universe multiverse
に編集されるのですが、複数のUbuntuでやっててこの切り替えがうまくいかないことがあったので、あらかじめjammyに編集してからdo-release-upgradeを実行してエラーが出なくなりました。
アップデート後はサービスとか環境設定がうまく引き継いでいるとか確認して完了です。
