CentOS 8.0が公開されました

 24日付けで予定通りCentOS 8が公開されました。
 いろいろと変わったところもありますが、基本のリポジトリがBaseOSとAppStreamのふたつに分かれました。AppStreamはRPMの他にモジュールで管理され、異なるバージョンのモジュールでどれかを選べれるようになっています。バージョン8の変更点などはこちらのページが参考になります。長いですが目を通しておくといいですよ。
 例によって7.7と8.0で主なパッケージのバージョンを比較してみました。AppStreamはバージョンの大きいものを優先しています。

7.7.1908 8.0.1905
ImageMagick 6.7.8.9
bash 4.2.46 4.4.19
bzip2 1.0.6 1.0.6
coreutils 8.22 8.30
cups 1.6.3 2.2.6
curl 7.29.0 7.61.1
dnf 4.0.9.2
firefox 60.8.0 60.8.0
gcc 4.8.5 8.2.1
ghostscript 9.25 9.25
gimp 2.8.22 2.8.22
glibc 2.17 2.28
httpd 2.4.6 2.4.37
kernel 3.10.0 4.18.0
lftp 4.4.8 4.8.4
libreoffice 5.3.6 6.0.6
mariadb 5.5.64 10.3.11
nodejs 10.14.1
openssh 7.4p1 7.8p1
perl 5.16.3 5.26.3
php 5.4.16 7.2.11
postgresql 9.2.24 10.6
python 2.7.5 3.6.8
rpm 4.11.3 4.14.2
rsync 3.1.2 3.1.3
samba 4.9.1 4.9.1
tar 1.26 1.30
vim-common 7.4.629 8.0.1763
wget 1.14 1.19.5
xorg-x11-utils 7.5 7.5
yum 3.4.3 4.0.9

 ImageMagickが8から含まれなくなりました。これは自分にとって大きい変化点です。EPELにGraphicsMagick 1.3.33がありますので、今後はこちらでということなんでしょう。バージョンアップではいろいろ検証事項が増えそうです。それとphpが7.2になったのも大きいですね。
 またpythonについてですが、pythonというコマンドは8.0には含まれていません。バージョンによってpython2やpyhton3になるとのこと。

追記

 後日、EPELにImageMagickも追加されました。