PowerEdgeのファームウェアアップデートが改善された

 先日公開になったデルのPowerEdge向けファームウェアアップデート用のISOイメージですが、今回からSmartBootableISO_2018-03-19_12-34-08というように頭にSmartと付くようになりました。
 以前はISOファイルに含まれるアップデートファイルを全て順番に適用していって、環境に合ったものがアップデートされ、合わないものは途中でスキップされる仕組みになっていました。スキップされるといっても全部のファイルを試行されるので完了までに数十分から1時間ぐらいかかっていたわけです。
 今回このSmartと付いたISOファイルで実行してみるとdsuというコマンドで最初にマシンの環境が調査され、アップデートが必要なファイルだけが適用されるようになっていました。調査に数分かかりますが、あとはアップデート用のファイルのみの実行なので合計で10分もかかりません。なるほどスマートな方法になっていました。
 従来の方法は途中経過をずっと見ているわけにもいかないので、アップデートがあったかなかったかわからなかったのですが、Smartな方法ではすぐにわかるので同じ構成のマシンが複数あるときは最初の1台で実行して他のマシンでアップデートが必要かどうか判断できます。まあ、以前もログを見ればよかったのかもしれませんが。
 dsuコマンドですがDELL EMC System Updateが正式名のようで/sbin/dsuにあります。調べてみると以前からLinuxWindows上でBIOSやドライバー、ファームウェアのアップデートを実施できるプログラムみたいですね。
 PowerEdgeのISOファイルでのファームウェアアップデートがかなり便利になった話でした。あとはUSBメモリからブートするとエラーで手動マウントが必要なところが改善されれば100点なんですが。