iDRAC9でファームウェアのアップデートをCIFSにするときの場所の指定方法

 デルのPowerEdgeファームウェアWindowsドライバーの更新は、OSがWindowsServer Update Utility、SUUを使い、VMware ESXiはサーバー固有のBootable ISOをダウンロードして定期的に実施していました。
 先月、SUUの最新版が公開されまして、Bootable ISOもほぼ同時に公開されるので待っていたのですがサポートのダウンロードページにリストされません。どうしたんだろうと調べると、こちらのページ

2022年3月以降、プラットフォーム固有のブータブルISOはDell Repository Manager v3.4以降に移行されます(リンク)。 DRMを使用してブータブルISOを準備すると、デルの最新コンテンツが含まれていることが保証されます。  

とのことで、Bootable ISOは廃止されて今後はDell Repository Manager、DRMを使えとのことです。
 DRMってなんだろうと調べると、こちらに詳細説明のページがありました。インターネット接続できるWindowsマシンでファームウェアやドライバーのリポジトリをミラーして、iDRACやLifecycle Controllerを使って更新可能となります。iDRACから直接インターネット接続できるならばDRMは不要なんですが、うちのようにインターネット接続できない環境ではDRMの出番となります。
 以下のページに導入と使用まで記述されているのでそのままで進めました。

japancatalog.dell.com

 ところが、iDRACからWindowsファイル共有、CIFS経由でのアップデートに手こずりました。iDRAC9では、メンテナンス、システムの更新プログラム、手動アップデート、場所のタイプをネットワーク共有として、プロトコルをCIFSを選択して、Windowsファイル共有にコピーしたリポジトリからファームウェアのアップデートできるのですが、カタログの場所(オプション)を入力するとカタログファイルを参照できないとのエラーです。
 共有の下にフォルダを作って、例えばserverマシンの共有名share、その下の\dell\storeフォルダ。すなわち\\server\share\dell\store以下にカタログファイルPowerEdge_1.00_Catalog.xmlがあると、カタログの場所として\dell\storeを、カタログ名にPowerEdge_1.00_Catalog.xmlを指定するのですが

アップデートをチェック
RAC0762: ネットワーク共有内に有効なカタログファイルがないため、ファームウェアアップデートを実行できません。
有効なカタログファイルが使用可能であることを確認してから、操作を再試行してください。

とのことでエラーとなります。ネットワークの接続テストは

RAC0606: ネットワーク接続テスト操作が正常に行われました。

で、問題ないのですが。
 上記、説明ページでは、カタログの場所を空白、すなわち共有フォルダ直下にカタログファイルがある状態で行っていて、実際、その状況ではアップデート可能なことを確認しました。したがってカタログの場所の入力文字に問題があるんだなと推測して、\dell\store\やdell\store、\\dell\\store、"\dell\store"などで試しても結果変わらず。結局、最後に/dell/storeでエラーが出ないことを突き止めました。
 Windows共有なのでディレクトリの区切りはバックスラッシュのはずなのに、スラッシュで区切るのが正解だったとは。
 ともかくDRMを用いてiDRAC9経由でファームウェアのアップデートがこれで可能となりました。表でOSを動作中でもサーバーの再起動が必要なときは、インストールして再起動やインストールして次回再起動と表示されますので、これを見て次の機会までやめておくか、このタイミングでOSをシャットダウンしてからファームウェアの更新を実施して、自動的に再起動して更新完了するかが可能です。