CentOS 6.5にnetatalkを導入

 うちのMacBook Proのバックアップはユーザーディレクトリを定期的に家内のCentOSサーバーに手動でミラーして実施しています。で、ふとCentOSをTime Machine対応にしてTime Machineでバックアップをとるようにすれば自動で確実ではないのかと思い、調べてみるとnetatalkが動けば簡単にできるようです。ということでやってみましたのでその手順のメモを。
 CentOS用のnetatalkですがこちらSRPMを公開されているのを使うのが近道の感じ。ファイルをダウンロードして一般ユーザーで

$ rpm -ihv netatalk-3.0.6-0.0.1.el6.src.rpm

にてホームディレクトリのrpmbuild内にsrcパッケージを展開します。そのままrpmbuildを実行してもいいのですが、一応よそ様が作成されたパッケージをそのまま使うのも不用心なのでnetatalkのソースファイルが大元のものと一緒かどうか、specファイルの内容とかも確認。問題ないようですので、

$ rpmbuild -ba netatalk.spec

を実行してみます。しかしビルドに必要なdevel関連のパッケージがインストールされていないとのことで、別途インストール。これはrootになって

# yum install cracklib-devel quota-devel tcp_wrappers-devel avahi-devel 
              systemtap-sdt-devel libtdb-devel

を実行。うちの環境では上記develパッケージが必要でした。そして再度一般ユーザーでrpmbuild -ba netatalk.specを実行して今度はビルド完了しrpmファイルが作成されました。インストールはrootになって

# rpm -ihv netatalk-3.0.6-0.0.1.el6.x86_64.rpm

で完了。あとは/etc/afp.confを編集するのみです。うちの環境ではほぼ例題通りで

[Global]
mac charset = MAC_JAPANESE
afpstats = yes

[Homes]
basedir regex = /home

[Time Machine]
path = /home/user/backup/tm
time machine = yes
vol size limit = 500000

としました。
 netatalkを実行するにはavahi-daemonをあらかじめ実行しておく必要があり、avahi-daemonはmessagebusを実行しておく必要があります。それらをクリアしてnetatalkが常駐するようになりました。
 Mac側からはTime Machineの設定でサーバーを指定しユーザー名とパスワードを設定するのみ。問題なくバックアップしています。MacBook Proのスリープからの復帰時にサーバーに接続できなくてTime Machineが失敗するとのメッセージが出ますがしばらく待っていれば大丈夫みたいです。