AdobeのAcrobatの新バージョン2021.001.20135が公開されまして、うちの環境でmsiにしてグループポリシーでインストールできるようこちらからパッケージをダウンロードして展開しようとしたのですがトラブルです。
まずダウンロードしたAcroRdrDC2100120135_ja_JP.exeを-nos_neオプションを付けて実行し、中身の取り出しをしたのですが、今まではC:\ProgramData\Adobe\Setup以下に展開されていたところ、今回はC:\Program Files (x86)\Common Files\Adobe\Acrobat\Setup以下に展開されました。まあ、展開先が変わったのだろうと、その中身で
msiexec /a AcroRead.msi
と実行して、セットアップでディスク上にイメージ、ここではE:\acへ展開し、
msiexec /a E:\ac\AcroRead.msi /p AcroRdrDCUpd2100120135.msp
を実行して展開したインストールイメージにパッチを当てます。できあがったE:\acフォルダがグループポリシーでインストール可能なパッケージとなりますので、フォルダをサーバに移動。あとは、いつものようにグループポリシーに登録して各クライアントへアップデートとなるのですが、更新されません。
クライアント側のイベントビューアを確認すると以下のようなエラーが出ていました。
製品 : Adobe Acrobat Reader DC - Japanese -- エラー 1722。 There is a problem with this Windows Installer package. A program run as part of the setup did not finish as expected. Contact your support personnel or package vendor. Action InstallWebResources, location: C:\Program Files (x86)\Adobe\Acrobat Reader DC\Reader\AcroCEF\RdrServicesUpdater.exe, command: 21.001.20135 20.013.20074.0
インストールパッケージに問題ありとのこと。上記エラーメッセージと1722で調べるとこちらのページが出てきたのですが、今回のものとは違うようです。最近の日付でしらべるとこちらのドイツ語のページがヒット。他にも起こっていることはわかりましたが解決策はまだみたいですね。
そもそも-nos_neで展開先が異なっていたりと、今回から変わった点がありますので、なにか抜本的に今までのやり方を変える必要があるのかもしれません。継続して調べてみます。
追記
その後、Adobeのサポートコミュニティーに投稿がありました。こちらによると
- だれかユーザーがログオンした状態ならOK
とのことです。グループポリシーでの導入は、ログオン前に実行されるからダメですね。さらに経過を追っていこうと思います。
さらに追記
本件、Adobe側からの発言で、問題を確認して修正中とのこと。
待とうと思います。
2/16 追記
この問題ですが、2月15日付けで公開された21.001.20138で解決しました。
今日現在、通常の配布パッケージは20135のままですが、別途こちらのページにあるAcroRdrDCUpd2100120138.mspを上記方法で当てて、そのMSIをグループポリシーでインストールするように設定すれば問題なく20138として導入できました。
また、インターネット接続できるPCではAcrobatからアップデートの実行で20138に更新可能です。
今回の問題修正は早かったですね。ありがたいです。