休み3日目

 ここ数年の悩みごととしてドメイン内のWindows 10で移動ユーザープロファイルを有効にしているとそのユーザーで電卓アプリが英語版のCalculatorになってしまう問題がありました。現象としては最初のサインインではスタートメニューでほとんどのUWPアプリアイコンが表示されず、使っているうちにいつの間にかアイコンが復活。ただし電卓アプリがCalculatorとなっていて、起動しても表示やメニュー内容が英語版の電卓アプリになっているというものです。UWPアプリ、電卓、英語などのキーワードでGoogle検索しても、Microsoft Storeアプリで再インストールせよとのアドバイスがあるぐらいで、社内LANのPCなのでもちろん最初からMicrosoft Storeに接続できず、一時的にインターネット接続を有効にしても結局、解決にはいたっていませんでした。
 最近、端末のWindows 10を1909から20H2にテスト的に移行したところ、今度は電卓アプリをはじめUWPアプリがスタートメニューに全く表示されないようになりました。しらばらく使ってもアイコンは復帰しません。今までは英語版でもなんとか使えていた電卓ですが、使えなくなるのはかなり問題です。Excelを使ってもいいんですが、ちょっとした計算には電卓のほうが使いやすいです。これもまた日本語では有効な解決方法は見つかりませんでしたが、windows roaming user profile calculatorと、英語で検索するとわりと多くの情報があり、AppData\Local\Packagesをミラーせよとかありましたが、その中で以下のページを見つけました。

www.reddit.com

 該当のクライントPCのレジストリでSpecialRoamingOverrideAllowedを有効にせよとのこと。このレジストリ値についてはこちらのマイクロソフトのドキュメントが詳しいです。

docs.microsoft.com

 グループポリシーを使って有効化しました。ただしこのレジストリを有効にするだけではダメで、各PCのローカルに保管されたユーザープロファイルをコントロールパネルからいったん削除してPCのUsers以下のファイルやレジストリの情報が消えたのを確認してから改めてサインインする必要があります。初回のサインイン時に、今までは出てなかったユーザープロファイルの初期化画面がでて少し待たされますが、初回のサインイン時からスタートメニューの内容に問題ありません。
 別のPCにサインインするたびに初期化画面が出るようになりましたが、各PCのローカルにユーザー情報が作成される最初の一回だけですし、数秒間待たされるだけでUWPアプリが使えないよりはずいぶんましです。
 Windows 10で移動ユーザープロファイルを使っているところはまだまだあると思うのですが、日本語の情報が見つからないというのはこの問題がレアケースなんですかね。探し方が悪いのか。そんなに特殊なドメインではないと思うのですが。