4月22日付けでvSphere Replicationの8.4.0.1が公開されていたのですが、その前の8.4.0が出たときにvCenter Serverへの登録がうまくいかず8.3のまま使用してきました。うちのESXi環境もようやく7.0.2にできたので、こちらも改めてアップデートをやってみました。
結局、vSphere Replicationの管理ユーザーがrootからadminに変更になったことと、8.3.1からのアップデートはあきらめて8.4.0.1を新規導入してなんとか使えるようになりました。
vSphere Replicationが8.4.0になったときから、管理ページ https://vra:5480/ に接続すると、rootでのログインができない現象が出ていました。これは以下のページにあるようにユーザー名adminが管理ユーザーになったので、adminのパスワードを設定する必要があるというのが正解でした。マニュアルはちゃんと読まないとダメですね。
その前に8.4.0.1へのアップデートですが、ISOファイルをvraにマウントして8.3.1の https://vra:5480/ にてアップグレードを実行して8.4.0.1への更新は完了しました。で仮想マシンのコンソールからrootでログインしてpasswd adminを実行してadminユーザーのパスワードを設定します。そして8.4.0.1の https://vra:5480/ にはadminユーザーとパスワードでログインできて設定が可能となりました。
そこでvraを再構成せよとのこと。再構成ボタンからvCenter Serverなどのパラーメータを入力して実行するのですが、
操作に失敗しました
A general system error occurred: Failed to register VRMS.
と出て、完了しません。一応、レプリケーションは8.3.1の設定を引き継いでいるので問題なく実施されていますが、vCenter ServerのSite Recoveryページでは構成が必要な状態となっています。でも再構成でエラーとなりどうしようもない状態。8.4.0のときと何ら改善されていません。このへんすっきりしないまま使うのもあれなので、アップデートしたvraは削除して、デブロイからやりなおすことにしました。
vraの管理ページで登録解除可能なので、vCenter ServerのSite Recoveryページからvraが消えたことを確認してから、クラスタのディスクから削除します。
vSphere Replicationのデブロイはこちらのページにあるように進めましたが、ここでも落とし穴がありました。
まずはrootユーザーと管理ユーザーのパスワードを入力するときに、ブラウザの補完機能でパスワードが自動入力されていると、無効な入力として先に進めません。無効な入力と表示されるのに、どの項目が無効なのかわからないので、このパスワード欄が原因とわかるまで結構かかりました。補完されたパスワードを一部でもいいので入力し直して次に進めます。
そしてデブロイ後の起動で、ネットワークアドレスが0.0.0.0になってしまって/opt/vmware/share/vami/vami_config_netを実行せよとコンソール画面に出ます。デブロイ時にIPv4のStaticとしてIPアドレスやネームサーバーなど間違いなく入力しているのですが。さらにvami_config_netコマンドを実行してもdhcpが有効だからとかで手動でIPアドレスが設定できない状況です。
これもデブロイを何回かやりなおして、結局はネームサーバーとNTPサーバーのIPアドレスを複数カンマ区切りで入力していたのをやめてひとつのサーバーアドレスだけにしてデブロイするとvra起動後のIPアドレスが有効となりました。なにかカンマ区切りでの複数IPアドレスの正規化で問題があるようです。カンマの前に空白を入れていたのがダメだったのかも。ともかくようやくIPアドレスが有効となり、ユーザーadminで管理画面に入れたので、そこでネームサーバーやNTPのアドスレスを編集して使えるようになりました。
これで問題なくvCenter ServerのSite Recoveryページでも8.4.0.17913754として認識され、最後に仮想マシンのレプレケーション設定をし直してvSphere Replicationの8.4.0.1への移行は完了です。
あとvCenter ServerのSite Recoveryページで以下のメッセージが出て https://vra/dr/ へのリンクが表示されない現象がありましたが、これはブラウザで承認した証明書が変わったのが原因で、ブラウザをリフレッシュしてメッセージは出なくなりました。
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