ようやくESXi 7.0U2を導入できた

 7.0U2(7.0.2)が出たときは、導入してみたものの、SASドライブのファイルが見えなかったりと問題があり7.0.2への移行は様子見としていました。そんな中、先月末にESXi 7.0のU2aが公開されまして、今月の27日になってようやくDellEMC向けのCustom Imageも公開されたので、試しにうちの環境に導入してみました。
 今回もesxcliでZIPファイルを使ったコマンドでのアップデートは用意されていません。まずはISOファイルを使って現在の7.0.1の環境をアップグレードするインストールですが、今回もホストのネットワーク設定が引き継がれませんでした。前回と違って設定すれば内容は保存される感じでしたが、ネットワークの設定をいちからするならクリーンインストールしてもそれほど手間は変わらないな。ということで、ストレージを初期化してのインストールとしました。そうそう、この場合vCenter Serverのイベントリからあらかじめホストを削除しておく必要があります。
 新規インストールでは特に問題なく導入は完了。ネットワークの設定をして、vCenter Serverに新しいホストとして登録できました。あとはネットワークスイッチの作成や設定、NTPの設定、ストレージのNFSへの接続。最後にiDRAC Service Moduleを以下のように導入して完了です。

[root@vm:~] esxcli software vib install -d /vmfs/volumes/sas/ISM-Dell-Web-3.6.0-2249.VIB-ESX7i-Live_A00.zip
Installation Result
Message: Operation finished successfully.
Reboot Required: false
VIBs Installed: DEL_bootbank_dcism_3.6.0.2249-DEL.700.0.0.15843807
VIBs Removed:
VIBs Skipped:

 iDRAC Service Moduleは、デルのページによるとESXi 7.0U1用とありますが、U2に入れても特に問題はないようです。
 導入後ひとつ注意点がありました。vCenter Serverのクラスタに追加してvMotionで仮想マシンを7.0.2に移動しようとすると、互換性のチェックで

"ターゲット ホストで構成されているターゲット ネットワークのオフロードやセキュリティ ポリシーが、ソース ホストのソース ネットワークと異なります" のため "現在接続しているネットワーク インターフェイス"「Network adapter 1」でネットワーク「仮想マシンネットワーク」を使用できません。 

と出て先に進めません。なにかネットワークの設定が違うのかなと調べると仮想マシンネットワークが所属しているスイッチの設定の編集でセキュリティの項目が

無差別モード 拒否
MACアドレス変更 承諾
偽装転送 承諾

になっており、7.0.1の方ではすべてが拒否としていたため上記エラーになったようです。この辺、デフォルトから触っていないと思うので、7.0.2からスイッチを作成すると上記のような設定に変わったようです。MACアドレス変更についてiSCSIで承諾にしておけみたいな情報がありましたが、うちの環境には関係ないので7.0.1からと同様、すべて拒否に設定を変更してvMotion可能となりました。
 あとはホストのバージョンが7.0.2ビルド17867351になったことで、仮想マシンの互換性のアップグレードがバージョン18から19へ可能となっていたり、Windows仮想マシンでのVMware Toolsのアップグレードが必要となります。
 新規インストールから設定と、ホスト3台でおよそ半日かかっての7.0.2への移行となりました。なかなかたいへんです。esxcli software profile updateコマンドで7.0.1から7.0.2へアップデートできるようになってればよかったのですが、うちの環境は新規インストールでの対応となりました。