デルSLIを使ってファームウェアのアップデート

 デルのPowerEdgeサーバーのファームウェアアップデートの前にiDRACのファームウェアのアップデートをするようにしています。理由はアップデート用のISOイメージのマウントなどをiDRAC経由でするので、アップデートの最中にiDRACが更新されISOイメージが切り離されるのを防ぐためです。このiDRACのアップデートですがOSがWindowsLinuxならばそこから実行できるのですが、VMwareのESXiの場合はこちらにその方法が記述されているものの、iDRACのみ単体で先行して適用するには難しい感じです。
 ESXiのsshプロンプトでLinux向けに提供されているBINファイルを実行できるのではと考えてやってみたのですが、/etc/*-releaseファイルがないよとのエラーで実行できませんでした。BINファイルを見るとVMware向けの配慮はされているみたいなんですけどね。
 他に方法はと考えて、LinuxのライブCDで起動してそこからBINファイルを実行すればできそうです。RedHatなどありますがここはデルが提供してますSupport Live Image (SLI)を使ってみることにしました。ダウンロードしたISOファイルをUSBメモリにブート可能なようにコピーして、そのUSBメモリにiDRAC-with-Lifecycle-Controller_Firmware_40T1C_LN_2.63.60.61_A00.BINファイルをコピー。あとはこのUSBメモリから起動して、ターミナルからsuのパスワードdellでrootになり、/mnt/disc/sda1にあるiDRAC-with-Lifecycle-Controller_Firmware_40T1C_LN_2.63.60.61_A00.BINを実行するのみです。
 そもそもファームウェアのアップデートISOをiDRACではなくUSBメモリなどから起動してアップデート中にiDRACを使わなければこの方法は必要ないのですが、アップデートISOがちょっと古くてiDRACだけは最新版をとにかく入れたいESXiの場合などはこのライブCDによるアップデートぐらいしか方法がないみたいですね。