Ryzen 7 5800Xを購入

 そろそろAMDの次のCPUの声が聞こえてきて、次世代からソケットが変わるのは決定事項なので今使っているAM4ソケットのアップグレードも終わりとなります。その前に現状のZen2世代の3700Xを交換すべきか最近考えていました。
 うちのRyzne 7 3700Xは3年弱前に導入したものでまだまだ問題なく使えています。先月Ryzne 7 5700Xが発売されまして、価格も4万円とけっこうしますが、性能と消費電力のよさからこの辺を候補としていました。3700Xと5700Xで比較するとだいたい1.2倍ぐらいの性能アップとなっています。たった2割増に4万円と考えるとなしなような気もしますが、4万円であと3年ぐらい楽しめるのならありかなとも迷う日々です。
 夏のボーナスあたりでどうするか決めようかなと思っていたところ、この週末限定でアマゾンでAMDが10%オフのクーポン配布をやっていまして5700Xは対象ではないのですが、5800Xなどの2020年発売のZen3 CPUが対象になっており、5800Xが5700Xの価格を数百円下回って4万円を切る状況になっていました。5800Xが4万円弱なら買いでしょうと、当初考えていたCPUとは違いますがあわてて決心してアマゾンで購入です。クーポン利用で39400円ちょっととなりました。

 15日までのクーポンでしたが、今見るとアマゾン取り扱いの5800Xは品切れとなっていてクーポン自体なかったことになっており、この価格で購入できたのは本当に限定された個数だったみたいです。
 アマゾンから次の日には届きまして、さっそくうちの3700Xと交換です。CPUクーラーをはずしてCPUの載せ替え、クーラーの再装着のみですので30分ぐらいで完了。BIOSで5800Xとなっていることを確認。マザーボードASUSのPRIME A520M-Aなので再起動時にfTPMがリセットされるとかのワーニングが出ますが、まあOSで暗号処理などのTPM関連の機能は使っていないのでそのままYを入力して問題なく以前のままUbuntu 20.04.4 LTSが起動しました。
 ひとつだけ問題がありまして、Ubuntu Server版のkernelのバージョンは5.4系列なのですがlm-sensorsでCPU温度が取れなくなりました。0℃と表示されます。調べますと5.11ぐらいのkernelでZen3に対応したらしいのでUbuntuのkernelのHWE版、5.13に入れ替えです。

# apt install linux-generic-hwe-20.04

と実行したあと再起動してkernelのバージョンが5.13となって、念の為

# /usr/sbin/sensors-detect

も実行してからlm-sensorsで温度が表示されるようになりました。再起動後は5.4.0関連のパッケージを以下のように実行して削除です。

# apt purge --auto-remove linux-image-5.4.0* linux-headers-5.4.0* linux-modules-5.4.0* linux-modules-extra-5.4.0*

 5800XはTDPが105Wと前の3700Xの65Wを大きく上回るところ、CPUクーラーはサイズの忍者SCNJ-5000のままで発熱が心配でした。負荷をかけ続けると70℃以下でクロックが4GHzを少し超えるぐらいとなっておりフルに回ってなさそう。ただしこれはkernel 5.4のときはだいたい4.6GHzで動作していたので、冷却が間に合ってないというよりは5.13のカーネルが安全側によっているのかもしれません。
 あと今まではCPUとGPUの温度のみ得られていたところ、NVMeも追加で表示されるようになってうれしいおまけでした。

追記

 その後15日になってアマゾンの取り扱いが復活して10%クーポンも利用できるようになったのですが元の価格が4万7千円と、こちらが10%ほど高くなってしまいました。これだと5700Xの値段は下回らないですね。
 アマゾンの価格決定の闇を見た今回の買い物でした。