VMwareのバックアップ時間からホストOSのファイルシステムを考える

 会社のサーバにVMware導入して、今では3台の仮想マシンを動かしています。1台はWindows Server 2003。あと2台はopenSUSE 10.3です。バックアップは、それぞれの仮想マシン内でファイルごとに実施するのと、ホストマシン上で仮想マシンディレクトリを丸ごとコピーする2段重ねでやっています。
 この仮想マシンのディスクは2GBごとに必要分あらかじめ作っています。2GBに区切ったのは、バックアップするときにすべてをコピーするのではなく更新されたファイルだけになれば時間が短縮されるだろうと考えたからです。で、このディレクトリをコピーしていて気づいたのですが、WindowsNTFSで作った仮想ディスクのファイルはそんなに更新されません。たぶん、OSが起動して変わるログ的な必要最小限な部分だけが更新されている感じです。これに対して、LinuxのXFSで作った方は、起動、終了を繰り返すたびに、ほぼすべての仮想ディスクのファイルが更新されます。
 ということで、仮想マシンディレクトリをバックアップ先にコピーするのも、Windows側は更新が少ないので速くすむのに対して、Linux側はぼぼずべてのファイルが更新されているので時間がかかってしまいます。まあこれはXFSかLinuxの特徴だからしょうがないのかもしれませんが、VMwareのバックアップ時間の短縮を考えると他のファイルシステムにした方がいいのかもしれませんね。今度ext3とかで試してみます。
 あとVMwareには仮想マシンのディスク容量を増減できる機能がありますが、これはWindowsをホストに使っているときだけのものです。こういうところにもVMwareの指向がうかがえます。

7/18追記

 ファイルシステムext3で試しにやってみましたが、XFSの時と同様、起動、終了のたびにほぼすべてのファイルが更新されるのを確認しました。ファイルシステムと言うよりLinuxがこういう仕様なんでしょう。
 VMware仮想マシンで最初に必要容量すべてのディスクを確保するのではなく、使用容量が増えるたびに、VMwareのファイルがそのぶん増やせる。という手もあることを思い出しましたが、これだと、パフォーマンスが落ちるらしいんですよね。どの程度なのか確認していませんが、なるべくそういう性能低下は避けたいところですので、今回の目的からは外れます。