なんかこの本の価値が一気に崩れた

 昨日買った「詳説Microsoft Windows Server2008 Hyper-V仮想化技術活用ガイド」を読んでいて驚いたのが、第1章の終わり頃にあるコラムで、「VMwareの株価とHyper-Vへの期待?」として2008年に入ってから11月までのVMware社の株価の推移とHyper-V関連商品の発表と結びつけて、最後に

読者の皆様も、仮想化ソフトウェアの選定基準の1つとして、株価の推移(その企業の将来性、もしくは安定性)を考慮されてもよいのではないでしょうか。

と書かれていて、えー。なに、このあからさまなFUD。と驚いたのでした。
 いや、そういう視点で見るのはいいとしても、技術書にそんなこと書かれても。それにこの本ではVMware社の株価推移しか載っけていないのですが、Microsoft社のも同時に載せないと不公平でしょう。ということで、調べてみました。Yahoo.comの株価情報比較です。あれ、このリンクではうまく日付期間が設定されないのですが、まあ、これで同じ期間を見ると、Microsoft社はWindows Server 2008を出荷しても、Hyper-Vを出荷しても、Hyper-V Serverを発表しても、SCVMN 2008を出荷してもVMware社と同じく値を下げてますね。
 企業の将来性なんて言い出したら、VMwareでもMicrosoftでも確実なことは言えないです。5年後や10年後、MicrosoftHyper-Vを確実にサポートしているかなんて誰にもわからないはずですし。そもそもMicrosoftが今のまま存在しているかどうかも。今ある技術的な内容ではなくそういう不確かな情報を判断材料にしなければならないってこと自体、負けを宣言しているようなものだと思いますね。