VMware vCenter Server Appliance導入

 VMware vSphereのバージョン5からvCenter Serverを実行する仮想マシンのApplianceが提供されるようになりました。それまではLinuxWindowsを実マシンか仮想マシンで用意して、そこにvCenter ServerをインストールしてvSphereを管理していましたが、VMware vCenter Server Applianceを導入することでOSなどの用意をせずにLinuxベースの仮想マシンにてvCenter Serverを運用できるようになりました。
 うちの会社の環境は4.0のころから仮想マシン上のWindows Server 2003 R2にてvCenter Serverを使っていましたが、vCenter Server ApplianceにすればそのWindows Serverマシンを他の用途に使えるようになります。ということでvCenter Server Applianceに乗り換えてみました。
 導入は特に難しい点はありません。VMware Data RecoveryなどのOVFテンプレートからの導入と同じです。IPアドレスなどを設定してvSphere Clientからアクセスできるようになりました。
 最初の印象ですが、同じ環境の仮想マシンなのにWindows Server 2003 R2の時と比べてvCenter Server ApplianceではvCenter Serverのレスポンスが遅いということです。体感で1.5倍から2倍ぐらいかかっている感じ。vCenter Server専用でしかもLinuxCGIベースなのにWindows Serverより遅いというのはがっかりです。なんとなくですがデータベースソフトの違いが影響しているのかもしれません。
 あと、この前vSphere 5.0がUpdate 1にアップグレードされたのですが、そのリリースノートによるとvCenter Server Applianceのアップグレードは今年後半と、ずいぶん遅れるようです。この辺りVMware社の本気度合というかvCenter Server Applianceのおまけ扱いが今後気になりますね。