デルPowerEdgeのServer Update Utility

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 デルのPowerEdge向けファームウェアのアップデート方法としてブート可能ISOで提供されていたものを利用してきたのですが、今年に入ってから従来のBoxからデルのサポートサイトでの提供に変わりました。まあそれはそれでいいのですが、今日現在でも更新が12月と、従来より更新頻度が下がってきたように見受けられます。自分のポリシーとしては新しいパッチが出たらすぐに当てる派なのでこれはちょっとさびしい。
 ということでデルのサーバーをアップデートする他の方法を調べてみました。検索でまず出てきたのがServer Update Utilityを利用したアップデート方法でした。こちらのページも参考になります。要はサーバーの世代ごとにまとめてファームウェアを集約したISOファイルでブート可能ではないですが、Windows用とLinux用があり、それぞれのOSでマウントしてアップデートプログラムを実行、該当するファームウェアをアップデートするもののようです。機種専用ではなく世代のサーバーひっくるめてなのでISOファイルのサイズが10GBぐらいあります。サイズは大きいですが、このISOファイルひとつで数種類のサーバー機器に対応しているので取り扱いは楽です。
 さっそくうちの14世代と13世代のものでWindows版をダウンロードしてやってみました。マウントして現れるsuulauncher.exeを実行。サーバーの状態を調べてファームウェアの現状とアップデート対象のものがリストされます。やってみて知ったのですがファームウェアだけでなくWindowsのドライバーも古いのを検知してリストしてくれるんですね。デフォルトでアップデート可能なものにチェックが入っているのでUpgradeを実行して完了後にマシンを再起動して終了です。かなり簡単にしかも短時間でアップデートできました。
 WindowsLinuxじゃないマシン、うちの場合はVMwareですがこの場合はLifeCycle Controllerからファームウェアのアップデートを選択すると参照先の設定となりますので、ISOマウントしたドライブかFTP、CIFS、NFSなどが選べます。今回はiDRACの機能を使ってマウントしたのですが、iDRACも更新されるとこの日と同様まずい状況になりそうなので注意が必要です。まあ、とにかく今回は完了。しかし該当機が3台あったのですが、再起動後SASのHBAが認識しないのが1台で起こりました。ヤバイ。ファームウェアを飛ばして故障扱いになったのかも。とあせったのですがePSAとか診断ツールの実行などして何回か再起動していたら自然にアップデートした状態で認識するようになっていました。アップデート後の再起動は普通に自動的にかかったのですが、コールドブートが必要なのかしれません。他の2台はスムーズにいったんですけどね。
 ということでデルのPowerEdgeファームウェアアップデートは今後はServer Update Utilityでやっていこうと思います。