古いPCの処分

 そろそろ古いワークステーションを処分する必要がでてきて、問題となっているのがHDDのデータをどうするかという点です。最近中古PCの方でデータリカバリツールによるデータの漏洩とか出てきていますからね。調べればSolarisのufsを対象にしたソフトウェアもあるようです。
 うちの会社のワークステーションは部門サーバとして使われていたものですから、そこそこ機密性の高い情報が含まれています。で、処分する前にHDDのデータを復元不可能にしておきたいと考えたわけです。
 それ用のソフトウェアを購入するのもなんですし、フリーのshredなども導入するには敷居が高い。SolarisのインストールCDでブートしたときに使えるツールでやってみたいというのもありますし。で、まずは/usr/sbin/formatコマンドです。この中にformatというメニューがありディスク全体をformatできるのですが、format後に表面検査をするので大変時間がかかります。復活不可能な状態になったのかどうかいまいちわかりませんし。
 あきらめて/usr/sbin/mkfileコマンドを使う方法を思いつきました。mkfileはswap用の一時ファイルを作るためのコマンドで、容量を指定してファイルを作成できます。まずはnewfsコマンドでファイルをすべて消去します。上のリカバリツールではnewfsしただけではファイルのリカバリが可能ということで、ここでそのパーティションをmountして、mkfileでパーティション容量ぎりぎりの大きさでファイルを作成することにしました。mkfileは指定された大きさのヌルで埋められたファイルを作るコマンドで、これでデータの上書きをやってしまおうという作戦です。この方法、リカバリツールで復活できるかどうかわかりませんが、結構いい線で完全削除できたのではないでしょうか。