OneDriveをMacからマウントして使ってみる

 そしてあまりの遅さにすぐ使うのをあきらめたのですが、その顛末を。
 うちのメインに使っているMacBook Proですが512GBあるストレージのうち写真やiTunesの音楽にそれぞれ100GBぐらいのファイルがたまっています。これらのデータのおかげでノートPCもそこそこ容量が必要になっているわけです。そこで最近のクラウドストレージに音楽や写真のファイルを置ければ、ローカルの容量は少なくてすみます。でも、iCloudGoogleフォトAmazon Photosなどは写真ファイルのバックアップ先とはなりますが、Macの写真や音楽アプリの保管先としてローカルと同じようにはいかない。というかアップロードしたファイルが非可逆の圧縮されたり、音楽ファイルがiTunes用のファイルに入れ替わったりすると、ちょっと保管場所にはなと思っています。それぞれのクラウドの作法に従うのもありですが、まずはMac上の写真や音楽アプリの保管先としてクラウドが利用できないか考えたのですがそのままでは現状で難しいようです。
 それに一般的なクラウド保存というとiCloudGoogle DriveDropboxOneDriveなどがありますが、これらはアプリケーションを導入するかOSの標準機能としてローカルとクラウドでファイルの同期をとり、クラウドとローカル両方に同じファイルが存在して複数の端末で同じファイルを使えるようにするのが主流なようで、ローカルの容量を減らすようにはできていません。
 でもクラウドのストレージをネットワークのドライブとしてNFSやsmb共有のようにマウントできれば、クラウド上のみにファイルを置けて、ローカルは身軽にできます。そういったネットワークドライブとして用途はやっぱりあるようで、WebDAVを使うとかMacではCloudMounter というソフトを使ってマウントできるようです。ともかく試しにやってみようとこの休み中いろいろと調べてやってみました。
 クラウドのストレージサービスは大体が数GBが無料枠で1TB以上必要になるとDropboxで2TB、14400円/年。Google Oneで2TB、13000円/年。iCloudで2TB、15600円/年となります。そんな中、MicrosoftのOneDriveではOffice 365の付属として1TBで12984年/年となります。容量は他のサービスより半分となりますが、OfficeソフトがWindowsMac関係なく使えて毎年、同額程度の料金を払うならOfficeが使える356 Soloは魅力的です。
 Office 365 Soloの1ヶ月無料体験ができたので申し込んで使ってみることにしました。Microsoftのアカウントはすでにあるのでクレジットカードの支払情報を登録して簡単に試用の開始ができました。OneDriveはWebDAVでも接続できるようで

https://d.docs.live.net/XXX0123456789

 と自分のcidを指定してアクセスすればネットワーク経由のストレージ接続が可能となっています。Windowsでは上記アドレスからローカルディスクとしてマウントが可能でしたがMacのFinderでサーバへ接続としてこのアドレスを入れても

サーバ"d.docs.live.net"への接続で問題が起きました。
詳しくは、システム管理者に問い合わせてください。

 と表示されて接続できません。まさにこちらのページにある状態です。念のためOneDriveアプリを導入してみましたが、やっぱりこれはクローンするためのソフトで、WebDAV接続には関係ありませんでした。そこで上記のCloudMounterというソフトを導入し、設定するとローカルのドライブとしてマウントできました。
 で、光回線の家内はWi-Fiですがインターネット速度テストで下り400Mpbs、上り250Mbps以上のインターネット接続としてはそこそこいい環境でファイルのコピーをしたところ、これが遅い。10Mbpsも出てない感じで数MBのファイルをいくつかコピーするにはいいですが、数十GB、大量のファイルをコピーするには恐ろしく時間がかかりそうです。コピーできたとしても、音楽や写真アプリの保管先に指定するとレスポンスが悪くなることが予想されます。クラウドのドライブをローカルと同じように使うには難しいと判断してコピーを途中で中止しました。
 ということでクラウドを音楽や写真の保管先にする目論見は達成できずです。現状ではやっぱりクラウドにはクラウドの写真や音楽の保管方法に従ったほうがよいという結論になりました。Officeの1ヶ月の無料試用期間ですが、このあとどうするのかはもうちょっと先に考えようと思います。