うちのWindows Server 2016の計算サーバーで使っているTesla P100用のドライバーはDCHじゃなくて昔ながらのStandard版を使っていました。最近のNVIDIAのドライバー更新の状況を見ているとStandard版はもうマメに更新されないようでバージョン473系で止まっており、バージョンアップされるのはセキュリティ関連の問題があったときのみのようです。
DCHにしなかったのはNVIDIAドライバーのコントロールパネルアプリがMicrosoftストア経由で導入が必要、すなわちインターネット接続しないといけないからでした。コントロールパネルアプリが入っていないと、イベントビューアーに警告がずっと記録されます。
まあでも今後はDCHになっていくのだろうしドライバーを導入するときだけ一時的にインターネット接続設定すればいいかと、今日現在の最新バージョン516.31を導入してみました。とくに問題なく導入は完了。CUDAのバージョンも11.7となりましたが計算ソフトも問題ないようです。
ただしひとつだけ戸惑った点がありました。Tesla P100の状況をコマンドラインで得られるツール、nvidia-smi.exeの場所が、従来は
C:\Program Files\NVIDIA Corporation\NVSMI
にあったのですが新しいバージョンでは見当たりません。nvidia-smi.exe自体が廃止になったのかなとネットを調べてもそのような情報はないようで、結局Cドライブ全体を検索して
C:\Windows\System32
の下にあるのを発見しました。
FAQなような気もしますが、nvidia-smi.exeの行方を知りたい方への参考になれば幸いです。