13日付けでVMware FusionのTech Preview 2023が公開されました。こちらのBlogを参考。
Arm版Windows 11でグラフィック性能の改善とかありますが、なんといってもVMware ToolsがApple siliconで拡大対応したのがうれしいです。
現状正式版のバージョン13ではArm版Windows 11の動作はできるのですが、VMware Toolsが限定的というか未対応で、たとえばバックグランドでFusionのWindows 11を起動しているところにMacBook Proをスリープしてから復帰すると必ず時計が合っていません。復帰後は仮想Windows上で毎回、時刻合わせをしてました。あとmacOSから直接ファイルのやりとりができなかったり、クリップボードを使った文字のコピペができないところとか。
今回のPreview 2023でその辺が改善されたとのことで早速導入です。上記ブログページのリンクからVMware-Fusion-e.x.p-22068932_universal.dmgをダウンロード。VMwareの登録ユーザーでの認証が必須です。
あとはdmgファイルを開いてインストール。現行の正規版Fusionとは別にTech Preview版として並行してインストールされます。正式版で使っていたWindows 11仮想マシンをTech Preview版で起動すると、暗号化の更新と、仮想マシンのアップグレードを勧められますのでそのまま了解して進みます。仮想マシンバージョンが20から21に。これしちゃうとおそらく元に戻せないので、心配なかたは仮想マシンファイルをバックアップしておきましょう。
Arm版Windows 11を起動後、VMware Toolsをインストールして画面の設定を見直して完了です。なんか見た目がMacの解像度に合わせてきれいになっているような気がします。そして懸案だった、スリープ後の時刻は数分ほど遅れていることもありますが全然大丈夫なレベルです。コピペも問題なし。
ファイルのやり取りは以前は共有フォルダとしてMac上のファイルが見られていましたが、ちょっと探してみた感じその設定がありません。ただしドラッグドロップでファイルのコピーは可能です。ちょっとこれは調べてみます。
インストール時になんかひっかかる動作がありましたが、ほかは問題なく使えています。特にArm版Windows仮想マシンでVMware ToolsがほしかったひとにはおすすめのTech Preview 2023ですよ。
7/17追記
Tech Preview 2023にして、しばらく使ってみてデルのサーバー類のファームウェアやドライバーのリポジトリをローカルに作成するDell EMC Repository Manager、内部的にJavaアプリなんですが、これがまともに動かないですね。
起動などは問題ないのですが、操作するのにボタンを押すとそれっきり応答がなくなります。大丈夫なときもあるのですが、続けての操作で応答がなくなったりと、全然だめです。アプリの終了は可能で、見たところボタンを押したときに表示されるウィンドウの描画がされていない感じです。ディスプレイドライバー関連だと推測して、元々はVMware SVGA 3Dのドライバー、バージョン9.17.6.4が導入されているところを、Microsoft基本ディスプレイアダプターに変更したら上記問題は出なくなりました。ただしこれだと画面の解像度が1024x768に限定されるので使いにくいです。
VMwareの3Dドライバーが原因とわかったので、VMware SVGA 3Dのドライバーのまま仮想マシンのディスプレイ設定で3Dグラフィックスの高速化のチェックを外してみたところ、こちらも問題が発生しなくなりました。
ということで一部アプリケーションでは、今回のTech Preview 2023の目玉である3Dグラフィックスの対応について有効にしている場合、不具合があるという結論になりました。