フォルダーリダイレクト先にフォルダーが作れないユーザーがいるとき

 うちのWindowsドメインで一般ユーザーのデスクトップやドキュメントフォルダーを、グループポリシーのフォルダーリダイレクトの機能を使ってサーバー側の共有にまとめています。複数の端末があるので、どれでサインインしてもなるべく同じ環境になるようにするためです。

 ユーザー設定でいろいろと試すところがあって、あるユーザーのサインインやユーザーの削除、複数の端末でのサインイン、リダイレクト先のフォルダーの削除など繰り返していたら、フォルダーリダイレクトができないユーザーとなってしまいました。
 ユーザーをドメインから削除して、移動プロファイルやフォルダーリダイレクト先のフォルダーを削除して、改めてユーザーを作ってサインインしてもだめです。複数の端末で同じ状況。端末のイベントログにはID 502として共有先にデスクトップやドキュメントなどのフォルダーが作れなかったとのエラーが残っています。
 サインインはできるのですがリダイレクト先の共有にフォルダーが作れないので、デスクトップなどはいつものC:\Users\username\以下となっています。試しにサインインした端末からそのリダイレクト先の共有に、あるべきユーザー名のフォルダーを作ろうとすると、新規フォルダーは作成できるものの、名前を自分のユーザー名に変更するときに、

別のプログラムがこのフォルダーまたはファイルを開いているので、操作を完了できません

とのメッセージでできませんでした。共有のサーバー側で管理者ユーザーならそのユーザー名のフォルダーが作れるんですけどね。

 別のユーザーを作ってみて新規にサインインするとちゃんとリダイレクト先がデスクトップとなるので、サーバーの設定はOKで問題のユーザーだけがだめな状況。一晩たてば解決するかもと放置したり、サーバーの再起動もしましたが解決しませんでした。
 あれこれネットを探したけれでもそのものずばりの解決方法はなかったです。ただリダイレクト先のアクセスができないのはWindowsのClient-Side Caching (CSC)が悪さをしているっぽいとの情報を得ました。CSCの設定方法ですが、こちらの記事を参考に端末の同期センターでデフォルトONだった同期をOFFにします。再起動後、問題のユーザーでサインインするとリダイレクト先である共有が有効となりました。やれやれ、CSCの問題だったみたいです。おそらく複数の端末でサインインやサインアウトを繰り返して、さらにユーザーの削除を実施したりで、端末からのフォルダーリダイレクトへの昔の同期が生きたままになったのでしょう。

 そのあと同期を有効に戻して、再起動後も問題ないことを確認しました。一度リダイレクト先が有効になると、だめだった別の端末でも同期が有効でも大丈夫なようです。
 ここ数日、トラブル対応していた問題がなんとか解決しました。