Ubuntu Server 20.04.1 LTSを導入してみる

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 今のCentOS 8がなくなってCentOS Streamに移行することが先月発表されまして、現状、家のメインはCentOS 8で、会社はCentOS 7です。7は2024年までのサポートに変更ありませんが、8は今年末までとなります。8をStreamにするかどうか、今後の環境を考え直さないといけません。
 長期にわたる修正パッケージの提供と、EPELをはじめとするRPMパッケージのエコシステムでCentOSを使い続けてきたのですが、CentOS Streamはいまのところ2024年までがサポート期間のようでUbuntuの20.04 LTSの2025年までと比べてそんなに長いわけではなく、パッケージの数から言えばUbuntuも多いです。Debianのころから注目はしていたのですがDEBパッケージの扱いとちょっとしたディレクトリの配置の違いに慣れず試してみただけという状況でした。
 しかしここはいい機会かもと、うちの環境にUbuntu Server 20.04.1 LTSを導入してみました。サブのRyzenマシンです。インストールISOファイルをUSBメモリーにRufusでコピーして、これから起動してインストール。とくに難しいことはなくインストール完了です。最初にさわったところCentOSは最小インストールでもある程度、壁や窓のついた家の形になっていますが、Ubuntuは骨組みのみで、ここから自分の好みでいろんなパッケージを入れて壁や窓をつくっていく感じです。各種設定ファイルもCentOSはカスタマイズしたものがインストールされていますが、Ubuntuはもとのプログラム付属そのままに近いように思います。このへんはOSを使い始める上での思想の違いなんでしょう。
 ディレクトリ配置は昔のころほど違いはありません。だいたい想像の範囲内で目的のファイルにたどり着けます。大きな違いとしてrootユーザーでの作業が推奨されてない点です。CentOSでは設定をするとき、suを実行してrootユーザーになってから作業を続けるのですが、Ubuntuはsuを実行しても

su: Authentication failure

と出て、rootユーザーになれません。一般ユーザーでsudoをつけて管理コマンドを実行するようになっています。これは慣れの問題ですが、いちいちsudoをつけるのもめんどうですよね。
 あとささいなことですがaliasの指定はCentOSでは~/.bashrcに直接記入していましたが、Ubuntuでは~/.bash_aliasesファイルを作ってここに書くのが筋みたいです。それとls -alで表示されるファイルリストの順番が大文字小文字関係なく、さらに頭にピリオドがあるファイルはピリオドが無視されて普通のファイルの並びに一覧されて、これは慣れないです。普通はピリオドファイルはリストの先頭にきて、そのあと通常ファイルが大文字、小文字の順番に並ぶものなのですが。原因はGNU lsのデフォルトがそうだからみたいです。それでは今まで自分が触れてきたlsはひと手間かけたものだったんですね。
 ともかく一応、使えるようになりましたのでしばらく様子を見て本格的にUbuntuに乗り換えるかどうか決めようと思います。