2.5G有線LANを一部導入

 先日、うちのRyzen7 5800Xマシンのマザーボードをちょっといいやつに交換しましてオンボードのLANが2.5Gに対応となったのでした。当然、他のマシンやスイッチ、なんならLANケーブルも2.5Gには対応していないので普通に1Gとして使っていました。でもなんだか1G以上の有線LANって興味あるじゃないですか。ということでもう1台のRyzen9 3900XTマシンにLANカードを増設して、2.5Gスイッチを購入することにしました。
 現状RJ45コネクターのLANケーブルで、家庭でも使える最大速度は10Gとなり、その下が5G、そして2.5Gとなります。今10Gを導入しておけば今後も対応可能と最初は考えたのですがスイッチの価格が高い。一番安い5ポートのものでも3万円弱します。

 そして10Gはチップが発熱することも有名で、そのため寿命もよくないとのレビューもちらほら。今後、安価で省電力のチップセットが出てくるかLANケーブルを電線から光ファイバーにしないと、今までの1G有線と同じような導入は難しそうです。いっぽう最新Wi-Fi 7の最高通信速度が規格上46Gbpsとか聞くと、今後は有線より無線LANに設備を注力したほうがいいようにも思います。でも16アンテナで46Gbps。実用は4アンテナで11.5Gbpsということみたいです。それでも11.5Gですから。
 ということで将来の家庭用ネットワークは無線に投資することとして、今は2.5G有線LANを最小限で試す方向としました。
 まずは2.5G対応のスイッチですが、5ポートで6千円台ぐらいからでしょうか。あまりネットワーク機器メーカーとして聞いたことがないところは避けて、プラネックスのものとしました。アマゾンで8600円弱でした。

 Ryzen9 3900XTマシンに増設するLANカードは、それこそ2千円台からありますが、やっぱり知らないメーカーのは避けて、実績のある中でも発熱が少ないRTL8125BGを採用とのことで以下の商品を同様に3400円で購入。

 CAT6AのLANケーブルも購入しておきました。今使っているのはもういつ買ったかわからないぐらい昔のやつなので。
 アマゾンからすぐに届いて、LANカードの増設は刺してねじ止めするだけ。Ubuntu 22.04ですが追加ドライバーなど不要で通常のカーネルで認識されました。/etc/netplanのファイルは該当デバイス名に書き換える必要はありましたけど。
 早速2.5G同士でつないだマシン間で、scpで数Gのサイズのファイルをいくつかコピーしてみました。
 1Gのとき92MB/s〜102MB/sぐらいだったものが、2.5Gでは180MB/s〜198MB/sとおよそ2倍ぐらいのスピードアップです。結局、数Gサイズのファイルで数十秒かかるのでめちゃくちゃ速いって感じはないです。これが数秒とか桁が変われば、すごいとの感想になるのですが。
 スイッチの発熱は、なにも通信していないときや通信中でも、ほんのり暖かいぐらいです。このぐらいの発熱でしたら1Gのスイッチと同じように熱対策は不要に思います。
 2.5G有線LAN導入のまとめです。

  • 1Gと比べて速度向上はあるものの劇的ではない。
  • 今ある1Gからスイッチやケーブルを買い直して導入する費用対効果は低い。
  • 有線LANよりも今後は無線のほうに注力したほうがいいかも。