昨日の続きでAirMac Expressの設定でいろいろ調べていました。AirMacユーティリティの手動設定でパラメーターを変更できるので、どれが速度に有利なのか試行錯誤です。まずは無線モードの変更。
802.11n (802.11b/g互換) | 6.66 MB/s |
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802.11nのみ(2.4 GHz) | 6.52 MB/s |
802.11n (802.11a互換) | 6.84 MB/s |
802.11nのみ(5GHz) | 6.98 MB/s |
という感じで、ほぼ同じになりました。一番上がデフォルトのモードで、昨日は4〜5 MB/sぐらいだったのに今日は6 MB/sは出ています。それからいうと1 MB/s以上違いますね。これは後述するワイドチャンネルの影響があるのかもしれません。ネットワークユーティリティでen1のリンク速度が出ますが、これはどの無線モードでも「130 Mbit/秒」と表示されていますから802.11nで接続しているのでしょう。
そうそう、測定方法はAirMac Expressを家の有線LANにつないで、その先のLinuxサーバから約170MBの1つのファイルをFTPで3回ほどダウンロードし、そのなかで一番よい数字をあげています。3回の測定ではだいたい0.5MB/sぐらいのばらつきがありました。AirMac ExpressとMacBookとの距離は1mも離れていない環境です。ちなみに有線(1000BASE-T)だけでの速度は45.39 MB/sとなっています。
ということで、無線モードでの差はほとんどないものの、5GHz帯の方が電波干渉が少ないと言われていますし、使うのは802.11nに対応したこのMacBookだけなので「802.11nのみ(5GHz)」とします。で、これをベースにさらにパラメーターを変えてみようと思います。
まずは「ワイドチャンネルを使用」をオフにした場合。使用しないと速度が遅くなるのは当然で4.88 MB/sとなりました。3割減といったところでしょうか。数字から見て、昨日、測定したときはこれがオフになっていた可能性が高いですね。
次に「マルチキャストレート」の値を変更できます。調べてみたらマルチキャスト時の転送速度で、あまり大きな数字では端末が対応していない場合もあるようです。デフォルトは6Mbps。
マルチキャストレート | 9Mpbs | 6.74 MB/s |
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12Mpbs | 6.71 MB/s | |
18Mpbs | 6.77 MB/s | |
24Mpbs | 6.80 MB/s |
と、あまり変化なしの結果となりました。その名の通りマルチキャスト時に関わるので1対1の通信では関係ないのでしょう。動画再生などで有効なのかもしれません。デフォルトで使うことにします。
そして「ワイヤレスセキュリティ」は当然WPA2パーソナルで使うのですが、興味本位で暗号化なしやWEPではどうなのだろうとやってみました。「802.11nのみ(5GHz)」ではWEPを選択できませんので以下の3つの測定は「802.11n (802.11a互換)」にて行っています。
なし | 6.70 MB/s |
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WEP(Transitional Security Network) | 6.66 MB/s |
WAP2 | 6.72 MB/s |
と、ほとんど変わりません。まあ、暗号化の速度への影響はまったくないと考えていいんでしょう。
以上やってみましたが、無線ということでその時々によって速度は結構変化すると感じました。同じ設定でも時間をおいて調査すると0.5 MB/sぐらい違うということもありましたから。結論としてAirMac Expressは802.11nのみ(5GHz)で暗号はWAP2を使って後はデフォルト設定。ワイドチャンネルは必ず使う。それで速度は7 MB/s (56Mbps)ぐらいが上限みたいです。