会社のPowerEdge T610に関連して、デルのドライバーダウンロードページをうろうろしていて知ったのですが、BIOSやファームウェアのアップデートのために、USBメモリーからブートできるようにするソフトをデルが配布しています。
Diagnostics Utilityがそれで、デルのサイトをファイル名CW1322A1.exeで検索すると出てきます。内容は、ハードウェアチェックのソフトが中心ですが、それを実行するためにブート可能なUSBメモリーやCD-ROMも作れるものです。ファームウェアアップデートでも、説明のところにこれを使ってブートUSBデバイスを作ってね。とあったのでデル公認の使い方と言っていいと思います。
具体的には、これをWindows環境にダウンロードしてきて実行すると、展開後、含まれているDDDP.exeが実行され、ここからブート可能なUSBメモリーやCD-ROMが作られる仕掛けになっています。
USBを選択した場合は、そのUSBメモリーはフォーマットされてファイルやフォルダは消されてしまうから注意しろとのこと。それとできあがったUSBメモリーにあるautoexec.batはDiagnostics Utilityを起動時に実行するようになっているので、ファームウェアアップデートを実行するにはじゃまになり、autoexec.batを消すか編集しておけ、ただし他のファイルはそのままにしておこうとのことです。そうそう、この時autoexec.batにはSystemとHidden属性がついていてWindowsのエクスプローラーのデフォルトではファイル一覧において見えないので「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない」の設定をはずす必要ありです。で、このUSBディスクにファームウェア関連のファイルをコピーしてできあがり。
以前、起動可能USBメモリーについて試したときには何となくできた感じだったんですが、これを使えばデル公認の起動USBメモリーの作成ができます。これはいいことを知りました。
ちなみに起動するのはDOSっぽいですがverコマンドを実行してみると
DRMK Version 8.0023.11 [Build 00009] KERNEL Build Date: Jan 11, 2006 COMMAND.COM Build Date: Feb 15, 2006 Copyright (c) 2006 Dell Inc. All rights reserved.
とのこと。DRMKって何? と調べると、Dell Real Mode Kernelの略みたいです。見た目と機能はDOSなんですが、あくまでもデルオリジナルのもののようです。