FH-9400DVSを1ヶ月使ってみて

b3g2018-12-09
 JB23WジムニーのオーディオをパイオニアFH-9400DVSにしての感想です。
 使用はラジオが50%、USB接続でiPhoneの音楽再生が50%ぐらいですかね。CarPlayは使っていません。MVNOの3GBプランなんで外では必要時以外モバイル接続OFFですし、運転中通話やメッセージのやり取りもありませんので。本体に付属していたマイクは取り付けてないぐらいです。
 当初の目的だったワイドFMが聞けるのはもちろんですが、ワイドFMでもラジオ局名のデータも入っていたのは驚きでした。一部入っていないところもありますが名前が表示されるとわかりやすいです。音質はiPhoneの音源でよくわかるのですが前のナビより確実によくなりました。スピーカーは後ろでナビのときと同じですが以前よりちゃんと鳴っている感じです。さすがオーディオ専用ユニット。
 不便なところもあります。まずは時刻合わせ。これが手動になりました。ナビはGPSのデータから時刻合わせ不要だったのですがそういう仕組がないので時計を合わせる必要があります。iPhoneとかつないだときにそこから時刻同期できてもよさそうなんですけどね。なにかスマホ接続時の時刻合わせの特許とかあるのでしょうか。それと、上記ラジオ局の局名表示もプリセットした周波数ひとつひとつで局名を選択設定するのもめんどうです。プリセット局を選択して設定、AVソース設定、ラジオ設定、放送局名選択とメニューをたどってそれぞれしなければなりません。全国で同じ周波数で違う局名の複数の選択肢があるので選ぶのはしかたないのですが、今いる地域を入力して、あとはプリセット全部に適用できてもよさそうなんですができません。これも特許回避かも。さらにバッテリーからの電力がなくなると、ラジオのプリセットやバックカメラの設定は残っているものの、ラジオ局の局名表示設定が消えてまた最初からやり直さなければならない点もめんどうです。なぜそこだけ覚えていないのか。
 ジムニーのステアリングリモコンは別売りのケーブルのおかげで、学習設定で対応可能でした。これもバッテリーが切れると忘れてしまう設定のうちのひとつですね。設定はそれほどめんどうではないですけど。業者にバッテリー交換してもらったあとにステアリングリモコンが効かないトラブルが続出するような気もします。オートバックスとかでは交換時にバックアップ電源をつないで対応しているようですが。あえてバックアップを接続しない車屋さんもあるようで注意ですね。
 CarPlayとかAndoroid Auto対応と言いつつ、細かいところは昔のオーディオのままというか、操作系が洗練されていません。これ普段、パソコンとかスマホを使ったことがない技術者がインターフェイス周りを設計しているんですかね。日本メーカーのソフトウェア周りの弱さがもろに出ています。
 エンジンONのときに気になるのが、毎回、安全に気をつけてみたいな表示が出ることです。OKボタンを押さなくても数秒後には消えます。おそらく動画再生機能があるので表示されるんでしょうが、ナビならわかりますがオーディオなんだからすぐ使える状態になれよと。出ても本当に最初の1回だけでいいだろうと思うのですが、毎回エンジンをかけると出ます。コンプライアンスですかね。
 ひとつどうにかしてほしいところがありまして、iPhoneをUSBで接続してYahoo!カーナビで道案内させていると、iPhone内の音楽を聞いている分には道案内時に音楽をミュートして案内して音楽に戻る。という正常な動作なんですが、本体でラジオを聞きつつYahoo!カーナビの道案内が入ると一時的に音楽ソースがiPhoneになって道案内してそのままソースがiPhoneのままでラジオに戻りません。当然無音となります。これはFH-9400DVSというよりYahoo!カーナビが原因なのかも。USB接続しているiPhoneを起点に本体に割り込んでiPhoneソースになったあとの動作なんでCarPlayに対応していないYahoo!カーナビの問題のような気がします。
 まあ不満点もありますが普通にカーオーディオとして使えています。でもandroid搭載カーオーディオが2万円以下で売られている状況では4万円弱するこの手の日本メーカー機器も難しくなるだろうなぁと思いつつパイオニアは海外ファンドの傘下になってしまいましたね。

追記

 道案内するとソースがiPhoneになりっぱなしになる問題ですが、Yahoo!カーナビのCarPlay対応により解決しました