ThinkSystemのDriver Repository導入方法が賢い

 うちのThinkSystem SR635Windows Server 2019をインストールするのに、XClarity Provisioning Manager Lite V2という組み込みの機能、デルのPowerEdgeでいうところのLifecycle Controllerを使ってOSのインストールから必要なドライバーの導入までやってくれるとのことで、このLXPM V2を使ってインストールを開始したのですが、OSへのドライバー導入時にエラーが出て進めません。
 それとThinkSystem System ManagerことBMCのリモートコンソールからISOファイルをネットワーク経由で接続していたのですが、ディスクの読み込みにめちゃくちゃ時間がかかりますね。仮想CDドライブの使用は早々にあきらめました。
 ということでWindows ServerのインストールイメージをUSBに作成して、ここから直接起動して素のWindowsをまず最初に導入しました。これは問題なく完了。そして肝心のドライバー類の導入ですが、これはLenovoがうまい方法を提供してくれています。こちらのページからたどれるDriver Repositoryをまとめた7zファイルをダウンロードして、このファイル中のdevicesフォルダにあるfilter_devices.ps1スクリプトPowerShellで実行すると、必要なドライバーファイルのみが残り、不要なファイルはひとつ上の階層に作成されたuninstalled_devicesフォルダに移動されます。そしてinstall_drivers_for_devices_listed_in_directory.batを実行して完了です。以下のような感じでうちの環境にあったドライバーのみがかんたんに導入できました。

PS D:\> cd \temp\devices
PS D:\temp\devices> .\filter_devices.ps1
PS D:\temp\devices> .\install_drivers_for_devices_listed_in_directory.bat

 さいごに再起動してWindows OSとドライバーの導入は完了です。
 リストから人間が選ぶと漏れがありますし、都度確認作業が必要となりますので、こうやって半自動で導入できるのはありがたいです。